1級土木施工管理技士 過去問
平成26年度 択一式
問10 ((旧)平成25年〜27年度 問10)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 平成26年度 択一式 問10((旧)平成25年〜27年度 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
- 寒中コンクリートでは、コンクリート温度が低いと型枠に作用するコンクリートの側圧が大きくなる可能性があるため、打込み速度や打込み高さに注意する。
- 寒中コンクリートでは、保温養生あるいは給熱養生終了後に急に寒気にさらすと、コンクリート表面にひび割れが生じるおそれがあるので、適当な方法で保護して表面の急冷を防止する。
- 暑中コンクリートでは、運搬中のスランプの低下、連行空気量の減少、コールドジョイントの発生などの危険性があるため、コンクリートの打込み温度をできるだけ低くする。
- 暑中コンクリートでは、コンクリート温度をなるべく早く低下させるためにコンクリート表面に送風する。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.設問のとおりです。急激な温度変化を避けるため、毛布などをかぶせて養生したり、温度管理が難しいようであれば石油ストーブなどの暖房器具を使う場合もあります。
3.設問のとおりです。コールドジョイントとは適切な打ち重ね期間を過ぎてコンクリートを打設したため、前に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートが不連続になる状態のことを言います。
4.誤りです。養生中の急激な温度変化や乾燥は品質に悪影響を与え、ひび割れの原因となるため極力避けます。
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02
1.適当です。
寒中コンクリートでは、温度が低い=コンクリートが固まりにくい
→型枠に作用するコンクリートの側圧が「大きく」なる、といった
可能性があるので本文のような注意が必要です。
2.適当です。
温度の急激な変化により、コンクリート表面にひび割れが生じる恐れが
ありますので本文のような防止が必要です。
3.適当です。
暑中→スランプ低下、空気量減少、コールドジョイントの発生 などの
危険性が考えられます。
そのため、コンクリートの打ち込み温度をできるだけ「低く」します。
ちなみに「コールドジョイント」とは、先打ちのコンクリートと
後打ちのコンクリートとの間が完全に一体化していない継目ができる
現象をさします。
4.適当ではありません。
送風では、表面の硬化だけを早めてしまいます。
コンクリート温度自体を低下させるのであれば
混ぜる際の水を冷水にするといった方法があります。
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03
暑中コンクリート及び寒中コンクリートに関する問題になります。
設問は適切となります。
打込みの際のコンクリート温度が4℃よりも低い場合には、硬化が遅いばかりでなく、気温が急に低下するとコンクリートが凍結するおそれがあるので、打ち込み時のコンクリート温度は10℃以上にする必要があります。
設問は適切となります。
コンクリートは打込んだのち、凍結しないようにじゅうぶん表面を保護することが必要です。気温があまり低くないときでも、寒い風がコンクリートの表面にあたると表面が凍りやすいので、寒風を防ぐ必要があります。
設問は適切となります。
コンクリートを打ち始める前に、せき板・地盤などはじゅうぶん濡らし、日光の直射を受ける地盤には適当なおおいをしておくことが必要です。
打込むときのコンクリートの温度は35℃以下にし、重要な構造物に用いる場合に、できるだけ温度を低く保つようにする必要があります。練り混ぜたコンクリートは、1時間以内になるべく早く打込む必要があります。
設問は適切ではありません。
外気温が高くなる日中の打設は極力避けるようにし、早朝や夜間などの外気温が低い時間帯にコンクリートを打設することで温度上昇を抑えることができます。急激にコンクリート温度を低下させると、ひび割れが生じる原因となります。
暑中コンクリート及び寒中コンクリートの留意点のまとめを以下に記します。
1.暑中コンクリートについて
①使用する材料はできるだけ低い温度のものを用います。通常、セメント温度±8℃、練り混ぜ水±4℃、骨材±2℃かわることで、それぞれに対しコンクリート温度は±1℃変動します。
②打込むコンクリートが接する型枠や鉄筋などの箇所を冷却して、温度を下げる対策が有効となります。
2.寒中コンクリートについて
①初期凍害を受けたコンクリートは、その後適切な養生を行っても強度を回復することはなく、耐久性、水密性等が著しく低下することになります。
②5℃以下の低温度にさらされると、凝結及び硬化反応が相当遅延します。早期に施工荷重を受ける構造物では、ひび割れ、残留変形等の問題が生じやすくなります。
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