1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問21 (選択問題 問21)
問題文
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問題
1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問21(選択問題 問21) (訂正依頼・報告はこちら)
- 押え盛土工法は、盛土の側方に押え盛土をしてすべりに抵抗するモーメントを増加させて盛土のすべり崩壊を防止する工法である。
- 段階載荷工法は、一次盛土後、圧密による地盤の強度が増加してから、また盛り立てて盛土の安定をはかる工法である。
- 盛土補強工法は、地盤中に締め固めた砂杭を造り、軟弱層を締め固めるとともに砂杭の支持力によって地盤の安定を増加して沈下を抑制する工法である。
- 掘削置換工法は、軟弱層の一部又は全部を除去し、良質材で置き換えてせん断抵抗を増加させて沈下も抑制する工法である。
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この過去問の解説 (3件)
01
河川堤防における「軟弱地盤対策施工」に関する問題です。
1.適当です。
本文の通りです。
「押え盛土工法」は、盛土の側方に押え盛土→「盛土のすべり崩壊を防止」
で覚えてください。
2.適当です。
本文の通りです。
3.適当ではありません。
本文は、地盤改良工事である「サンドコンパクションパイル工法」
について述べています。
「盛土補強工法」は盛土の安定確保を目的とした工法で、基礎地盤の表面
もしくは盛土下層部に補強材を施し、補強材と盛土が一体化することにより
盛土底面の広がりを拘束します。
4.適当です。
本文の通りです。
「掘削置換工法」は、良質材で置き換え
→「せん断抵抗を増加させて沈下も抑制する」で覚えてください。
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02
2.設問の通りです。段階載荷工法は一時盛土を休止して地盤の強度が増加してからまた立上げる工法です。従って一定時間が必要となる場合があります。
3.誤りです。本肢の説明はサンドコンパクションパイル工法のものです。
4.設問の通りです。局部的に軟弱土が残留しないよう、サウンディングなどの調査を併用しながら作業を進めることが必要です。
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03
不適当なのは盛土補強工法を説明した選択肢です。
理由は、ここで書かれている内容は砂杭(サンドコンパクションパイル等)で地盤そのものを改良する工法の説明であり、一般にいう盛土補強工法(ジオグリッドやジオテキスタイル等で盛土体を補強する工法)の説明とは一致しないためです。
盛土の法尻側に土を足して重し(反力)を与える工法です。抵抗モーメントが増えてすべりにくくなるという説明は適切です。
時間をおいて圧密・強度増加を待つ→次の盛土という手順で、過大な変形や破壊を防ぐ考え方で、説明は適切です。
・ここで説明しているのは砂杭造成による地盤改良(SCP等)です。
・一方、盛土補強工法は通常、盛土内部に補強材(ジオグリッド等)を敷設して盛土体の引張抵抗を高め、斜面安定や変形抑制を図る工法を指します。
・用語と内容が食い違っているため不適当です。
弱い地層を掘り取って良質材に置換する方法で、せん断強度の向上と沈下抑制が期待できます。説明は適切です。
今回のポイントは用語の整理です。盛土補強工法=盛土体を補強材で補強、砂杭造成=地盤改良であり、両者は別カテゴリであることを区別して覚えると混乱しません。
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