1級土木施工管理技術の過去問
平成29年度
必須問題 問73

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度 必須問題 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

下図のネットワーク式工程表に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。ただし、図中のイベント間の A 〜 K は作業内容、日数は作業日数を表す。
問題文の画像
  • クリティカルパスは、( 0 )→( 1 )→( 2 )→( 4 )→( 5 )→( 9 )である。
  • ( 1 )→( 6 )→( 7 )→( 8 )の作業余裕日数は3日である。
  • 作業Kの最早開始日は、工事開始後19日である。
  • 工事開始から工事完了までの必要日数(工期)は27日である。

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この過去問の解説 (2件)

01

【正解2】

1:適当ではありません。クリティカルパスは、各ルートのうちの最も長い日数を要する経路のことです。正しいクリティカルパスは⓪→①→②→③→⑤→⑨となります。

2:適当です。①→⑥→⑦→⑧の作業所要日数は15日(2日+6日+7日)です。また、①→⑧のうち最長となる作業所要日数は18日(5日+7日+6日)です。つまり①→⑥→⑦→⑧の作業余裕日数は3日(18日-15日)となります。


3:適当ではありません。作業Kの最早開始日とは、イベント⑧までのルートで最も時間がかかる完了日のことです。ルートは⓪→①→②→③→⑤→⑨で、工事開始後23日(5日+5日+7日+6日)となります。

4:適当ではありません。工事開始から工事完了までの必要日数は、クリティカルパスが⓪→①→②→③→⑤→⑨となり29日(5日+5日+7日+6日+6日)です。

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02

ネットワーク工程表でまず一番にできなくてはいけないことはクリティカルパスを求めることです。

下記に簡単なまとめを記します。

1.適当ではありません。

    最遅完了時刻        最早開始時刻      クリティカルパス

⓪     0           ①-A=5-5=0

①  ①+A=0+5=5        ⑥-G=12-2=10

                  ②-B=10-5=5        〇

②  ①+B=5+5=10       ④-E=20-6=14

                  ③-C=17-7=10        〇

③  ②+C=10+7=17      ⑤-D=23-6=17         〇

④  ②+E=10+6=16      ⑤-F=25-5=20        ×

⑤  ③+D=17+6=23      ⑨-J=29-6=23        〇

   ④+F=16+5=21      ⑧-0=25-0=25

  ※2ルートある場合多い方    ※2ルートある場合少ない方   

 

⑥  ①+G=5+2=7        ⑦-H=18-6=12       ×

⑦  ⑥+H=7+6=13        ⑧-I=25-7=18        ×

⑧  ⑤+0=23+0=23       ⑨-K=29-4=25        ×

   ⑦+I=13+7=20

 

⑨  ⑤+J=23+6=29    →   29  

   ⑧+K=23+4=27                     

   ※最遅と最早がイコールになればクリティカルパス

よってクリティカルパスは⓪→①→②→④→⑤→⑨です。

2.適当です。

①→⑥→⑦→⑧の工程日数は20日、⑧の最遅完了時刻は23日なので余裕日数は3日です。

3.適当ではありません。

 上記表のとおりでいくと23日です。

4.適当ではありません。

 上記表のとおりでいくと29日です。 

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