1級土木施工管理技術の過去問
平成30年度
選択問題 問5
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度 選択問題 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
軟弱地盤対策工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- サンドドレーン工法は、地盤内に鋼管を貫入して管内に砂などを投入し、振動により締め固めた砂杭を地中に造成することにより、支持力の増加や液状化の防止をはかるものである。
- 深層混合処理工法は、軟弱土と固化材を原位置で撹拌混合することにより、地中に強固な柱体状などの安定処理土を形成し、すべり抵抗の増加や沈下の低減をはかるものである。
- 表層混合処理工法は、表層部分の軟弱なシルト・粘土と固化材とを撹拌混合することにより改良し、地盤の安定やトラフィカビリティーの改善をはかるものである。
- ディープウェル工法は、地盤中の地下水位を低下させることにより、それまで受けていた浮力に相当する荷重を下層の軟弱層に載荷して、圧密の促進や地盤の強度増加をはかるものである。
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この過去問の解説 (2件)
01
1:適当ではありません。サンドドレーン工法は、透水性の高い砂を用いた砂柱を地盤中に造成することで水平方向の排水距離を短縮し、圧密の促進と地盤の強度増加を図る工法ですが、締固めはしません。
2:適当です。深層混合処理工法は、軟弱土と固化材を原位置で撹拌混合することにより、地中の強固な柱体状などの安定処理土を形成し、すべり抵抗の増加や沈下の低減を図るものです。
3:適当です。表層混合処理工法は、表層部分の軟弱なシルト・粘土と固化材とを撹拌混合することにより改良し、地盤の安定やトラフィカビリティーの改善を図るものです。
4:適当です。ディープウェル工法は、地盤中の地下水位を低下させることにより、それまで受けていた浮力に相当する荷重を下層の軟弱層に載荷して、圧密の促進や地盤の強度増加を図るものです。
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02
「軟弱地盤対策工法」に関する問題は頻出です。
「工法名」と「施工内容、効果」は正しくおさえておきましょう。
1.適当ではありません。
まず誤っているところは「振動により」の部分です。
「サンドドレーン工法」は地盤内に鋼管を貫入して管内に「透水性の高い」
砂などを投入して「砂杭」を地中に作り、水平方向の排水距離を短縮し
「支持力の増加」や「液状化の防止」をはかるものです。
振動を与えての締固めは行いません。
2.適当です。
「深層混合処理工法」について述べられており、本文の通りの施工内容
と効果があります。
ちなみに固化材はセメント系固化材になります。
3.適当です。
「表層混合処理工法」について述べられており、本文の通りの施工内容と
効果があります。
ちなみに「トラフィカビリティー」とは、施工現場の地面が
建設機械等の走行に耐えうるか否かを表す度合いのことをいいます。
4.適当です。
「ディープウェル工法」について述べられており、本文の通りの施工内容と
効果があります。
ちなみに「ウェル」とは英語で「井戸」を意味します。
要するに深い井戸を掘ってそこに流入する地下水をポンプでくみ上げて排出し
圧密を上げるということです。
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