1級土木施工管理技士 過去問
令和元年度
問41 (選択問題 問41)
問題文
鉄道工事における路盤に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級土木施工管理技術試験 令和元年度 問41(選択問題 問41) (訂正依頼・報告はこちら)
鉄道工事における路盤に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 路盤は、軌道に対して適当な弾性を与えるとともに路床の軟弱化防止、路床への荷重を分散伝達し、排水勾配を設けることにより道床内の水を速やかに排除するなどの機能を有する。
- 土路盤は、良質な自然土とクラッシャランの複層で構成する路盤であり、一般に強化路盤に比べて工事費が安価である。
- 路盤には土路盤、強化路盤があるが、いずれを用いるかは、線区の重要度、経済性、保守体制などを勘案して決定する。
- 強化路盤は、道路、空港などの舗装に既に広く用いられているアスファルトコンクリート、粒度調整材料などを使用しており、繰返し荷重に対する耐久性に優れている。
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この過去問の解説 (3件)
01
1→設問の通りです。
鉄道の路盤は、
①軌道に対して適当な弾性を与える。
②路床の軟弱化を防止する。
③路床への荷重を分散して伝達する。
④排水勾配を設けることにより道床内の水を速やかに排除する。
このような機能が求められます。
2→誤りです。
土路盤は、噴泥が生じにくい材料(良質な自然土とクラッシャラン)の
単一層で構成される路盤です。
コンクリートとアスファルト混合物の複層で構成される強化路盤に比べて
工事費が安価です。
3→設問の通りです。
路盤には土路盤、強化路盤がありますが、いずれを用いるかは、線区の重要度、経済性、保守体制などを勘案して決定します。
4→設問の通りです。
強化路盤は、道路、空港などの舗装に既に広く用いられている
アスファルトコンクリート、粒度調整材料などを使用しており、
繰返し荷重に対する耐久性に優れています。
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02
1.適当。問題文の通りです。
2.誤り。土路盤は、支持力が大きく、圧縮性が小さく、噴泥が生じにくい材料(良質な自然土又はクラッシャラン)の単一層からなる構造としなければなりません。
3.適当。問題文の通りです。
4.適当。問題文の通りです。
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03
鉄道の路盤は、軌道と路床の間に位置し、列車の荷重を路床に分散させ、軌道の安定性を保つ重要な役割を担います。土路盤と強化路盤の使い分け、それぞれの特徴、施工上の注意点などを理解することが重要です
適当: 路盤は、軌道に適切な弾性を与え、路床の軟弱化を防ぎ、荷重を分散伝達する役割を担います。また、排水勾配を設けることで、道床内の水を速やかに排除し、路盤の強度を維持する機能も有しています。
不適当: 土路盤は、噴泥が生じにくい材料の単一層で構成される路盤です。
適当: 路盤の選定は、線区の重要度、経済性、保守体制などを考慮して決定されます。土路盤は、比較的軽荷重の路線や、保守体制が整っている場合に用いられることが多いです。
適当: 強化路盤は、繰返し荷重に対する耐久性に優れています。
鉄道の路盤は、軌道の安定性を確保する上で非常に重要な構造物です。土路盤と強化路盤の使い分け、それぞれの特徴、施工上の注意点などを理解し、適切な路盤を選定、施工することが重要です。特に、強化路盤の材料は、道路や空港の舗装とは異なるものが用いられる点は、試験でも問われやすいポイントなので、しっかりとおさえておきましょう。
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