1級土木施工管理技士 過去問
令和2年度
問31 (選択問題 問31)
問題文
道路のポーラスアスファルト混合物の舗設に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級土木施工管理技術試験 令和2年度 問31(選択問題 問31) (訂正依頼・報告はこちら)
道路のポーラスアスファルト混合物の舗設に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 表層又は表・基層にポーラスアスファルト混合物を用い、その下の層に不透水性の層を設ける場合は、不透水性の層の上面の勾配や平たん性の確保に留意して施工する。
- ポーラスアスファルト混合物は、粗骨材が多いのですりつけが難しく、骨材も飛散しやすいので、すりつけ最小厚さは粗骨材の最大粒径以上とする。
- ポーラスアスファルト混合物の締固めでは、所定の締固め度を、初転圧及び二次転圧のロードローラによる締固めで確保するのが望ましい。
- ポーラスアスファルト混合物の仕上げ転圧では、表面のきめを整えて、混合物の飛散を防止する効果も期待して、コンバインドローラを使用することが多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
ポーラスアスファルト舗装は、ポーラスアスファルト混合物を表層あるいは表層・基層に用いる舗装で、高い空隙率(2%程度;通常の密粒度混合物は4%程度)を有することから、雨水を路面下にすみやかに浸透させる機能や、雨天時の視認性を向上させる機能、車両走行による交通騒音を低減させる機能を有しています。
1. .設問の通りです。
表層又は表・基層にポーラスアスファルト混合物を用い、その下の層に不透水性の層を設ける場合は、不透水性の層の上面の勾配や平たん性の確保に留意して施工します。
2.設問の通りです。
ポーラスアスファルト混合物は、粗骨材が多いのですりつけが難しく、骨材も飛散しやすいので、すりつけ最小厚さは粗骨材の最大粒径以上とします。
3.設問の通りです。
ポーラスアスファルト混合物の締固めでは、所定の締固め度を、初転圧及び二次転圧のロードローラによる締固めで確保するのが望ましいです。
4.不適切です。
ポーラスアスファルト混合物の仕上げ転圧は、不陸の修正やローラマークを消すために行うものであり、タイヤローラまたはロードローラを用います。
コンバインドローラは、鉄製のローラーとタイヤの車輪を装備したロードローラーであり、振動機能を備えているため、高い締固めが必要な時にその効果を発揮します。
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02
不適当なものは4です。
ポーラスアスファルト混合物の仕上げ転圧では、タンデムローラまたはタイヤローラを使用します。
「表面のきめを整えて、混合物の飛散を防止する効果も期待」する場合は、タイヤローラーを用いることが多いです。
コンバインドローラは、鉄輪とタイヤを前後で組み合わせているタイプの小型ローラーで、強い締め固めから仕上げまで広い用途で用いられます。
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03
ポーラスアスファルト舗装は、排水性舗装とも呼ばれ、雨天時のスリップ防止や騒音低減に効果があります。
〇適当です。
雨水をスムーズに排水させるため、不透水性の層の上面の勾配や平たん性の確保に留意して施工する必要があります。
〇適当です。
ポーラスアスファルト混合物は、すりつけ最小厚さは粗骨材の最大粒径以上とします。
〇適当です。
所定の締固め度を、初転圧及び二次転圧の適切な締固めを行うことで、ポーラスアスファルト混合物の耐久性を高めることができます。
×不適当です。
コンバインドローラを使用することが多いといった記述が誤りです。タイヤローラー、ロードローラーを使用することが多いです。
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