1級土木施工管理技術の過去問
令和3年度
選択問題 問12

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

1.適当。

支持杭基礎における、杭先端の支持層への貫入が必要となります。根入れの深さは、杭工法によっても異なるものの、設計では少なくとも杭径程度確保することが基本です。

2.適当。

鋼管矢板基礎は、矢板と鋼管杭を完全な閉鎖型の井筒状(円筒、または矩形筒)に打ち込み、井筒の頭部をフーチングで結合し、その上に橋脚を構築する基礎形式です。また井筒部の下端拘束を地盤により期待する構造体であるため、支持層への根入れが必要となります。

3.適当。

摩擦杭基礎は、長期的な鉛直変位について十分な検討を行い、周面摩擦力により所要の支持力が得られるように根入れ深さを確保する必要があります。

4.適当ではない。

ケーソン基礎は、沈設時に基礎周面の摩擦抵抗が小さくなるようになっております。例えば、ケーソン基礎の工法として地盤とケーソン基礎壁面間の摩擦力を減少させる方法があります。 摩擦抵抗低減の方法として最も一般的なものは,1リフトと2リフトの境界に設けるフリクションカットなどです。

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02

1.適当です。

 道路橋で用いられる基礎形式のうち「支持杭基礎」について述べています。

 本文の通り杭先端の支持層への根入れの深さは設計の段階で

 「杭径程度確保」することが基本となります。

2.適当です。

 道路橋で用いられる基礎形式のうち「鋼管矢板基礎」について述べています。

 鋼管矢板を円形、矩形等の井筒状に支持層まで連続的に設置する基礎

 であることから、本文の通り井筒部の下端拘束を地盤により期待する

 構造体であるため、支持層への根入れが必要となります。

3.適当です。

 先述にあった基礎形式の「先端支持」に対して杭の周面の摩擦力に期待し、

 支持力を得る「摩擦杭」の基礎について述べています。

 本文の通りの支持力が得られるように根入れ深さを確保する必要があります。

4.適当ではありません。

 ケーソン基礎について述べています。

 「ケーソン基礎」とは鉄筋コンクリート製の箱(ケーソン)を支持層まで

 構築し、それにより構造物を支える基礎をいいます。

 沈設時は「基礎周面の摩擦抵抗が小さくなるように」構造的な配慮が

 行われています。   

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