1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
必須問題 問31

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 必須問題 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

酸素欠乏のおそれのある工事を行う際、事業者が行うべき措置に関する下記の文章中の(   )の(イ)から(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、酸素欠乏症等防止規則上、正しいものは次のうちどれか。

・事業者は、作業の性質上換気することが著しく困難な場合、同時に就業する労働者の( イ )の空気呼吸器等を備え、労働者にこれを使用させなければならない。
・事業者は、第一種酸素欠乏危険作業に係る業務に労働者を就かせるときは、( ロ )に対し、酸素欠乏症の防止等に関する特別教育を行わなければならない。
・事業者は、酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときは、入場及び退場の際、( ハ )を点検しなければならない。
・事業者は、第二種酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときは、( ニ )に、空気中の酸素及び硫化水素の濃度を測定しなければならない。
  • イ:人数と同数以上  ロ:当該労働者  ハ:人員   ニ:その日の作業を開始する前
  • イ:人数分      ロ:当該労働者  ハ:保護具  ニ:その作業の前日
  • イ:人数分      ロ:作業指揮者  ハ:保護具  ニ:その日の作業を開始する前
  • イ:人数と同数以上  ロ:作業指揮者  ハ:人員   ニ:その作業の前日

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この過去問の解説 (3件)

01

酸素欠乏のおそれのある工事を行う際、事業者が行うべき措置に関する設問です。

イ:人数と同数以上が正答です。

事業者は、作業の性質上換気することが著しく困難な場合、同時に就業する労働者の人数と同数以上の空気呼吸器等を備え、労働者にこれを使用させなければならない。

呼吸器の動作不良などもしもの時に備えて多めに用意する必要があります。

ロ:当該労働者が正答です。

事業者は、第一種酸素欠乏危険作業に係る業務に労働者を就かせるときは、当該労働者に対し、酸素欠乏症の防止等に関する特別教育を行わなければなりません。

作業指揮者ではありません。

ハ:人員が正答です。

事業者は、酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときは、入場及び退場の際、人員を点検しなければなりません。

道中で脱落者がいないかどうかを確かめる必要があります。

ニ:その日の作業を開始する前が正答です。

事業者は、第二種酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときは、その日の作業を開始する前に、空気中の酸素及び硫化水素の濃度を測定しなければならない。

できるだけ直前に確認できるように、前日ではなく当日の作業開始前に行います。

正答をあてはめると以下のようになります。

・事業者は、作業の性質上換気することが著しく困難な場合、同時に就業する労働者の(人数と同数以上)の空気呼吸器等を備え、労働者にこれを使用させなければならない。

・事業者は、第一種酸素欠乏危険作業に係る業務に労働者を就かせるときは、(当該労働者)に対し、酸素欠乏症の防止等に関する特別教育を行わなければならない。

・事業者は、酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときは、入場及び退場の際、(人員)を点検しなければならない。

・事業者は、第二種酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときは、(その日の作業を開始する前)に、空気中の酸素及び硫化水素の濃度を測定しなければならない。

選択肢1. イ:人数と同数以上  ロ:当該労働者  ハ:人員   ニ:その日の作業を開始する前

適当です。

選択肢2. イ:人数分      ロ:当該労働者  ハ:保護具  ニ:その作業の前日

イとハとニが不適当です。

イ:人数と同数以上が正答です。

ロ:当該労働者が正答です。

ハ:人員が正答です。

ニ:その日の作業を開始する前が正答です。

選択肢3. イ:人数分      ロ:作業指揮者  ハ:保護具  ニ:その日の作業を開始する前

イとロとハが不適当です。

イ:人数と同数以上が正答です。

ロ:当該労働者が正答です。

ハ:人員が正答です。

選択肢4. イ:人数と同数以上  ロ:作業指揮者  ハ:人員   ニ:その作業の前日

ロとニが不適当です。

ロ:当該労働者が正答です。

ニ:その日の作業を開始する前が正答です。

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02

酸素欠乏症等防止規則に関する設問です。

 

イ:「人数と同数以上」が正答です。
規則第5女の2第1項の規定です。

 

ロ:「当該労働者」が正答です。
規則第12条の規定です。

 

ハ:「人員」が正答です。
規則第8条第1項の規定です。

 

ニ:「その日の作業を開始する前」が正答です。
規則第3条第1項の規定です。

選択肢1. イ:人数と同数以上  ロ:当該労働者  ハ:人員   ニ:その日の作業を開始する前

適当です。

選択肢2. イ:人数分      ロ:当該労働者  ハ:保護具  ニ:その作業の前日

イ、ハ、ニが不適当です。

選択肢3. イ:人数分      ロ:作業指揮者  ハ:保護具  ニ:その日の作業を開始する前

イ、ロ、ハが不適当です。

選択肢4. イ:人数と同数以上  ロ:作業指揮者  ハ:人員   ニ:その作業の前日

ロ、ニが不適当です。

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03

以下、解説です。

選択肢1. イ:人数と同数以上  ロ:当該労働者  ハ:人員   ニ:その日の作業を開始する前

【イ:人数と同数以上】が正答となります。

事業者は、呼吸器を人数と同数以上用意することにより、不測の不具合や破損でも対応できます。

 

【ロ:当該労働者)が正答となります。

事業者は、第一種酸素欠乏危険作業に係る業務に労働者を就かせるときは、当該労働者に対し、酸素欠乏症の防止等に関する特別教育を行わなければなりません。労働者が教育を受けることにより、不測の事態に対応できます。

 

【ハ:人員】が正答となります。

酸素欠乏作業は、トンネルや管渠が多く、暗く狭い延長の長い現場が多くなります。

入口出口での確認を行うことで労働者の置き去りを防止します。

 

【ニ:その日の作業を開始する前】が正答となります。

その日の作業を開始する前に、空気中の酸素及び硫化水素の濃度を測定しなければなりません。

前日や作業中という答えは間違いなため、注意しましょう。

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