1級土木施工管理技士 過去問
令和5年度
問78 (必須問題 問17)
問題文
建設工事に伴い発生する濁水の処理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和5年度 問78(必須問題 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
建設工事に伴い発生する濁水の処理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 発生した濁水は、沈殿池等で浄化処理して放流するが、その際、濁水量が多いほど処理が困難となるため、処理が不要な清水は、できるだけ濁水と分離する。
- 建設工事からの排出水が一時的なものであっても、明らかに河川、湖沼、海域等の公共水域を汚濁する場合、水質汚濁防止法に基づく放流基準に従って濁水を処理しなければならない。
- 濁水は、切土面や盛土面の表流水として発生することが多いことから、他の条件が許す限りできるだけ切土面や盛土面の面積が大きくなるよう計画する。
- 水質汚濁処理技術のうち、凝集処理には、天日乾燥、遠心力を利用する遠心脱水機、加圧力を利用するフィルタープレスやベルトプレス脱水装置等による方法がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題のポイントは、濁水の適切な処理方法やその法的要件、さらに技術的な手段に対する理解です。
適当です。
沈殿池を用いた濁水の浄化処理は一般的な手法で、濁水量が増えると処理が難しくなるため、
処理不要な清水を濁水と分離することが推奨されます。
不適当です。
建設工事からの排出水が一時的なものであっても、明らかに河川、湖沼、海域等の公共水域を汚濁する場合、
水質汚濁防止法に基づく排水基準に従って処理しなければなりません。
不適当です。
切土面や盛土面の面積が大きくなると、表流水としての濁水の発生量が増加し、濁水処理が難しくなります。
そのため、実際には切土面や盛土面の面積を最小限に抑えることが望ましいです。
不適当です。
凝集処理自体は濁水中の微細な浮遊物質を集めるための処理であり、
天日乾燥や脱水機は凝集処理後の沈殿物や汚泥の処理に適用されます。
適切な濁水処理には法規制の理解と処理技術の適用方法の確認が必要で
誤解に基づく処理計画では環境保護に十分寄与できません。
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02
この問題では、建設工事に伴い発生する濁水の処理についての正しい理解を問われています。
正しい記述です。
処理が不要な清水は、できるだけ濁水と分離ことが望ましいです。
誤った記述です。
正しくは、水質汚濁防止法に基づく排水基準に従って濁水を処理し放流しなければならない。となります。
誤った記述です。
正しくは、切土面や盛土面の面積が小さくなるよう計画する。となります。
誤った記述です。
日乾燥、遠心力を利用する遠心脱水機、加圧力を利用するフィルタープレスやベルトプレス脱水装置等は、凝集処理ではなく、脱水処理の説明となります。
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03
建設工事に伴い発生する濁水の適切な処理方法や関連する法令についての理解を確認するものです。
濁水処理では環境保全の観点から、処理効率を高める工夫や法令遵守が求められます。
特に濁水量の管理や公共水域の保全が重要です。
適当です。
濁水の処理効率を高めるためには、処理が不要な清水を濁水と分離することが基本的な考え方です。
清水を混入させると処理量が増加し浄化処理の負担が増すため、工事計画の段階で濁水の発生量を抑え清水との分離を徹底することが重要です。
この記述は正しいです。
不適当です。
水質汚濁防止法に基づく放流基準は、公共水域に影響を与える場合に適用されますが、一時的な排出水に対して、必ずしも厳格に基準を適用するとは限りません。
また処理が明確に不要な場合にまで、放流基準に従う必要があるわけではありません。
この記述は間違いです。
不適当です。
濁水は切土面や盛土面の表流水として発生することが多いのは正しいですが、切土面や盛土面の面積を大きくする計画は、濁水量を増加させるため適切ではありません。
これらの面積を最小限に抑えることが濁水対策として重要です。
この記述は間違いです。
不適当です。
凝集処理は濁水中の粒子を凝集させて沈殿させる処理ですが、天日乾燥、遠心脱水機、フィルタープレス、ベルトプレスなどは濁水処理そのものではなく、凝集処理後の泥処理に用いられる装置です。
濁水処理の技術として不適切です。
この記述は間違いです。
建設工事に伴う濁水処理の基本的な考え方と技術について問われています。
濁水の適切な処理は、環境保全の観点から極めて重要です。
濁水処理には、処理負担を軽減するための適切な分離方法や浄化手法の選択が求められます。
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