1級土木施工管理技士 過去問
令和6年度
問51 (問題A 3 問31)

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問題

1級土木施工管理技術試験 令和6年度 問51(問題A 3 問31) (訂正依頼・報告はこちら)

軟弱地盤や液状化の恐れがある地盤における上水道管布設に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 軟弱層が深く予想沈下量が大きい地盤に管を布設する場合は、伸縮可撓性が小さく、かつ離脱防止性能を持った継手を適所に用いることが望ましい。
  • 砂質地盤で地下水位が高く、地震時に間隙水圧の急激な上昇による液状化の可能性が高いと判定される場所では、適切な管径を選定するほか必要に応じ地盤改良等を行う。
  • 軟弱層が浅い地盤に管を布設する場合は、管の重量、管内水重、埋戻し土圧等を考慮して管底部での土圧増加分等を計算し、沈下量を推定した上で管径を選定する。
  • 軟弱層が深い地盤に管を布設する場合は、薬液注入工法、サンドドレーン工法等により地盤改良を行うことが必要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題のポイントは、軟弱地盤や液状化地盤における水道管布設の工法選定と対策です。

選択肢1. 軟弱層が深く予想沈下量が大きい地盤に管を布設する場合は、伸縮可撓性が小さく、かつ離脱防止性能を持った継手を適所に用いることが望ましい。

不適当です。

軟弱層が深く予想沈下量が大きい地盤においては、伸縮可撓性が高い継手を用いることが一般的です。

伸縮性がない継手を使用すると、地盤沈下や変形に追従できず、

管や継手が損傷するリスクが高まります。

選択肢2. 砂質地盤で地下水位が高く、地震時に間隙水圧の急激な上昇による液状化の可能性が高いと判定される場所では、適切な管径を選定するほか必要に応じ地盤改良等を行う。

不適当です。

砂質地盤で地下水位が高く、地震時に間隙水圧の急激な上昇による液状化の可能性が高いと判定される場所では、

管径ではなく、適切な管種や継手を選定しなければなりません。

また必要に応じて地盤改良を行います。

選択肢3. 軟弱層が浅い地盤に管を布設する場合は、管の重量、管内水重、埋戻し土圧等を考慮して管底部での土圧増加分等を計算し、沈下量を推定した上で管径を選定する。

不適当です。

軟弱層が浅い地盤に管を布設する場合は、管の重量、管内水重、埋戻し土圧等を考慮して管底部での土圧増加分等を計算し、

沈下量を推定した上で管種・継手・管径を選定して施工を行います。

選択肢4. 軟弱層が深い地盤に管を布設する場合は、薬液注入工法、サンドドレーン工法等により地盤改良を行うことが必要である。

適当です。

軟弱層が深い地盤では、薬液注入工法やサンドドレーン工法などの地盤改良が適切です。

これらの工法により、地盤強度を向上させて沈下や液状化リスクを軽減することが可能です。

まとめ

軟弱地盤や液状化が懸念される地盤での上水道管布設における設計条件と

適切な施工法を理解しましょう。

参考になった数12

02

この問題は、軟弱地盤や液状化の恐れがある地盤における上水道管布設についての正しい理解が問われています。

選択肢1. 軟弱層が深く予想沈下量が大きい地盤に管を布設する場合は、伸縮可撓性が小さく、かつ離脱防止性能を持った継手を適所に用いることが望ましい。

誤った記述です。

 

伸縮可撓性が小さくではなく、正しくは伸縮可撓性が大きくとなります。

選択肢2. 砂質地盤で地下水位が高く、地震時に間隙水圧の急激な上昇による液状化の可能性が高いと判定される場所では、適切な管径を選定するほか必要に応じ地盤改良等を行う。

誤った記述です。

 

当該箇所では、地盤改良に加え耐震管の採用が重要となります。

選択肢3. 軟弱層が浅い地盤に管を布設する場合は、管の重量、管内水重、埋戻し土圧等を考慮して管底部での土圧増加分等を計算し、沈下量を推定した上で管径を選定する。

誤った記述です。

 

沈下量の推定が選定に用いられるものは、管種・継手・管径となります。

選択肢4. 軟弱層が深い地盤に管を布設する場合は、薬液注入工法、サンドドレーン工法等により地盤改良を行うことが必要である。

適当な記述です。

 

軟弱層が深い地盤に対しての地盤改良は、薬液注入工法やサンドドレーン工法などが有効です。

参考になった数1

03

軟弱地盤における上水道管布設は、不同沈下や液状化といった現象に注意する必要があります。適切な管種・継手の選定、地盤改良、管径の選定など、状況に応じた対策を講じることが重要です。

選択肢1. 軟弱層が深く予想沈下量が大きい地盤に管を布設する場合は、伸縮可撓性が小さく、かつ離脱防止性能を持った継手を適所に用いることが望ましい。

×不適当です。

 軟弱層が深く沈下量が大きい地盤には、伸縮可撓性が大きく、かつ離脱防止性能を持った継手を用いることが望ましいです。

 伸縮可撓性が小さい継手では、不同沈下に追従できず、管が破損する可能性があります。

選択肢2. 砂質地盤で地下水位が高く、地震時に間隙水圧の急激な上昇による液状化の可能性が高いと判定される場所では、適切な管径を選定するほか必要に応じ地盤改良等を行う。

×不適当です。

 液状化の可能性が高い場所では、適切な管径の選定に加え、地盤改良や耐震管の採用が重要です。

 管径の選定だけでは、液状化による管の破損を防ぐことはできません。

選択肢3. 軟弱層が浅い地盤に管を布設する場合は、管の重量、管内水重、埋戻し土圧等を考慮して管底部での土圧増加分等を計算し、沈下量を推定した上で管径を選定する。

×不適当です。

 沈下量を推定した上で管種・継手・管径を選定して施工を行います。

選択肢4. 軟弱層が深い地盤に管を布設する場合は、薬液注入工法、サンドドレーン工法等により地盤改良を行うことが必要である。

〇適当です。

 軟弱層が深い地盤では、薬液注入工法やサンドドレーン工法などの地盤改良が必要です。

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