一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科1(計画) 問12

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問題

一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科1(計画) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

集合住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 用賀Aフラット( 世田谷区 )は、道路に対して視覚的に開放されつつ、ガラススクリーンで隔てられた中庭をもつ、アーティストやデザイナーの入居を想定した賃貸集合住宅である。
  • 東雲キャナルコート( 江東区 )は、6街区に分割された敷地に、それぞれ別の建築士事務所が設計を行った低層集合住宅団地である。
  • 岐阜県営住宅ハイタウン北方-南ブロック( 北方町 )は、昭和40年代に建設された公営住宅の建替えに当たって、21世紀に向けた居住様式を提案することを目標として設計された集合住宅団地である。
  • ネクサスワールドのレム棟・コールハース棟( 福岡市 )は、各戸に採光と通風を確保するためのプライベートな中庭が設けられた接地型の集合住宅である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 正。用賀Aフラット( 世田谷区 )は中庭を挟むように住棟が配置され、住戸はメゾネットタイプとなっています。
アーティストやデザイナーの入居を想定した賃貸集合住宅です。

2 誤。東雲キャナルコート( 江東区 )は、低層集合住宅団地ではなく高層集合住宅団地です。

3 正。岐阜県営住宅ハイタウン北方-南ブロック( 北方町 )は、4名の女性建築家がそれぞれの棟の設計を行いました。

4 正。ネクサスワールドは磯崎新のプロデュースのもと6名の建築家達がコーディネートを行った集合住宅です。
その中のレム棟・コールハース棟は、中庭が設けられた接地型の集合住宅です。

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02

正解は2です。

1:設問通りです
用賀Aフラットは早川邦彦が設計を行った建築物で道路側の正面は建物がブリッジ状になっており中庭が見えるようにガラス戸をはさんで解放されています。

2:誤りです
東雲キャナルコートは都心の臨海部、旧工場地帯に建つ集合住宅です。
6街区に分割された敷地に、それぞれ別の建築士事務所が設計を行っておりますが各街区は高層板状住棟の高密度な集合住宅街となっております。

3:設問通りです
岐阜県営住宅ハイタウン北方は建築家磯崎新が4人の女性建築士をコーディネートした計画で敷地内の各4棟を1人ずつ設計を行いました。
そのうち南ブロックは妹島棟と呼ばれ各住戸がバリエーションを持った計画となっております。

4:設問通りです
ネクサスワールド香椎は建築家磯崎新がマスタープランを作成し、国内外6人の建築家によって設計された集合住宅です。
そのうちのレム棟・コールハース棟は中央に専用の吹き抜けとライトコートを持ち、通風、採光をとるような設計となっております。

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03

2が不適当です。

1.記述のとおりです。
 中庭を挟んで2棟のメゾネット住棟が並び、アーティストやデザイナーを
 主な入居対象者している賃貸集合住宅です。

2.東京湾岸部の工場跡地に建つ、高密度に住戸が配置された高層集合住宅団地
 であり、低層集合住宅団地ではありません。

3.記述のとおりです。
 国内外の4名の女性建築家がコーディネートし、女性ならではの観点から計
 画されています。

4.記述のとおりです。
 建築家の磯崎新がマスタープランを作成し、国内外の6名の建築家の
 コーディネートを行った分譲の集合住宅である。

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