一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科1(計画) 問11
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科1(計画) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
まちづくりに関する次の記述のうち、最も不適当なものは、次のうちどれか。
- スマートグリッドは、インターネット等の通信回線を活用し、複数の建築物のエネルギー設備を一元的に管理・制御することによって地区単位で行われる、エネルギーの集中管理システムである。
- タウンマネジメントは、市民、行政、商店街等の地域を構成する様々な主体が参加し、広範な問題を内包するまちの運営を横断的・総合的に調整・プロデュースする、市街地の活性化と維持に関する取組みである。
- 文化財保護法の規定による伝統的建造物群保存地区は、都市計画区域又は準都市計画区域内においては、市町村が都市計画に定めることができる。
- 都市再開発法の規定による第二種市街地再開発事業は、市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とを図るために、管理処分方式によって公共施設の整備と併せて建築物及び建築敷地の整備を一体的に行う事業である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:誤りです
スマートグリッド(次世代送電網)とは電力の流れを供給側・需要側の両方から制御し最適化を行う送電網の事です。導入するメリットとしてはピーク電力の移行(ピークシフト)、再生可能エネルギーやエコカーなどの電力インフラの整備などが挙げられます。
2:設問通りです
きっかけは中心市街地活性化のために商業事業者を中心にTMO(Town Management Organization)を設立して活性化事業を推進する方法で始まり、その後活動領域を商店街振興からまちづくりに拡大し、地域住民や行政の参加により活動がさらに展開していきました。
3:設問通りです
伝統的建造物群保存地区とは城下町、宿場町、門前町のような伝統的建造物群と歴史的風致を形成している環境を保存するために、市町村が定める地区を指します。
4:設問通りです
まず、市街地開発には第一種市街地再開発事業(権利変換方式)と第二種市街地再開発事業(管理処分方式、用地買収方式)の2種類あります。それぞれ事業の方式や事業要件が設けられております。
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02
2 正。タウンマネジメントは、市民、行政、商店街等が主体となって進めます。
街並みの形成などのハード面とコミュニティの形成などのソフト面を組み合わせた市街地の活性化と維持に関する取り組みです。
3 正。
4 正。第二種市街地再開発事業は、第一種市街地再開発事業の対象区域のうち面積が0.5ha以上の区域で行われる市街地再開発事業です。
管理処分方式によって公共施設の整備と併せて建築物及び建築敷地の整備を一体的に行う事業で、個人や市街地再開発組合は第二種市街地再開発事業を行うことは出来ません。
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03
管理するシステムです。
2.記述のとおりです。
市街地の活性化と維持に関する取組みには快適で魅力に富む環境の創出、
街並みの形成などのハード面だけではなく、良好なコミュニティの形成、
地域の伝統・文化の継承などのソフト面も含まれます。
3.記述のとおりです。また、都市計画区域又は準都市計画区域以外において
は、条例で定めることができます。
4.記述のとおりです。第二種市街地再開発事業は県、市、地方公共団体のみが
行うことができます。
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