一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科1(計画) 問10
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科1(計画) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
都市の再生に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ロンドンのドックランズ再開発計画は、港湾機能の低下によって衰退したテムズ川沿いの旧港湾地区に複合機能をもたせたプロジェクトである。
- ベルリンのポツダム広場再開発計画は、第二次世界大戦とその後の東西分断によって長年更地であった敷地に複合機能をもたせたプロジェクトである。
- ソウルの清渓川復元事業は、首都の中心部を貫通する高架道路を撤去し、かつての河川水辺空間を復元させたプロジェクトである。
- イタリアのウルビーノ都市基本計画は、炭鉱の産業遺産を再利用しながら都市全体を再開発したプロジェクトである。
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この過去問の解説 (3件)
01
2 正。ベルリンのポツダム広場再開発計画は、ベルリンの壁崩壊後にポツダム広場周辺敷地に複合機能をもたせたプロジェクトです。
3 正。
4 誤。イタリアのウルビーノ都市基本計画は、文化遺産を再利用しながら都市を再開発したプロジェクトです。
設問の記述はドイツのツォルフェライン炭鉱業遺産群です。
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02
1:設問通りです
ドックランズはかつて造船業として栄えていましたが、1960年頃からテムズ川河口部に貿易の拠点が移転したことから衰退しました。その後約10年かけてこの地域を一掃し金融街への再開発が行われました。
2:設問通りです
ポツダム広場のそばには、ハンス・シャロウンが設計したベルリン・フィルハーモニーやミース・ファン・デル・ローエが設計した新ナショナルギャラリーなどの近代建築物が並んでいます。
3:設問通りです
ソウルの北側を流れる清渓川は、1960年代に河川汚染や伝染病の蔓延によりコンクリートの蓋がされて、その上に高架道路が建設された過去があり、それから約40年後の2000年代に都市環境の改善を目指し河川の復元が行われました。
4:誤りです
設問はドイツのツォルフェライン炭鉱業遺産群の説明となっています。
イタリアのウルビーノ都市基本計画はドゥカーレ宮殿など多くの文化遺産を再利用しながら都市全体を再開発したプロジェクトです。
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03
1.テムズ川沿いのドックが軒並み閉鎖され、衰退した船舶ドック地区に、
住宅、オフィス、ホテル、レジャー施設の整備などの大規模な都市開発
プロジェクトです。
2.ベルリンの壁崩以降に、ポツダム広場周辺をオフィス、劇場、映画館、
集合住宅、ホテルなどが複合的に開発された大規模なプロジェクトです。
3.市内中心部を流れる河川の水辺空間を復元させたプロジェクトです。
4.歴史的遺産を再利用しながら都市を再開発したプロジェクトです。
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