一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科2(環境・設備) 問25

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問題

一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科2(環境・設備) 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 人は、空気中の一酸化炭素濃度が1%を超えると、数分間で死に至る。
  • 病院の手術室、ICU、未熟児室等は、籠城区画として防火計画をすることが望ましい。
  • 超高層建築物においては、設備シャフトや吹抜け等の屋内の延焼経路や、開口部を介した屋外の延焼経路を遮断する計画を行うことが重要である。
  • 火災室から廊下や隣室へ流出する煙の水平方向の流動速度は、2~3m/sである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1:設問どおりです
一般的に0.1%(1,000ppm)ほどで体に症状がではじめ、数時間で死亡すると言われています。

2:設問通りです
病院の手術室、ICU、未熟児室等の主に自分で非難をすることが難しい人の利用が想定される場所は、籠城区画として防火計画をすることが望ましいとされています。

3:設問通りです
炎は上に燃え上がろうとするので(煙突効果)その延焼を防ぐために設備シャフトや吹抜けに竪穴計画を行ったりします。

4:誤りです
煙の流動速度は各方向によって値が違います。
水平方向:0.5~1.0m/s
垂直方向:3.0~5.0m/s

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02

1 正。一酸化炭素の許容濃度は0.001%(10ppm)以下です。

2 正。避難が困難な患者等がいる場所では、火災が鎮火するまで籠城できる区画を計画することが望ましいです。

3 正

4 誤。火災室から廊下や隣室へ流出する煙の水平方向の流動速度は0.5~1.0m/sです。

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03

4が不適当です。

1.記述のとおりです。一般居室の許容濃度は0.001%(10ppm)です。

2.記述のとおりです。
 病院の手術室、ICU、未熟児室等は患者の移動が難しいため、
 火災の際に鎮火するまで籠城できる区画を計画することが望ましいとされ
 ます。
3.記述のとおりです。竪穴区画や防火区画のスパンドレル等が必要です。

4.火災室から廊下や隣室へ流出する煙の水平方向の流動速度は、一般に0.5~
 1.0m/sです。

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