一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科2(環境・設備) 問24
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科2(環境・設備) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 開口部に風圧力が作用したときの換気量は、外部風向と開口条件が一定の場合、外部風速に比例する。
- 住宅の全般換気を、トイレ、浴室、台所等の水まわり部分から排気する第三種換気方式で行う場合、居室に設ける自然給気口は、床面からの高さを1.6m以上とすることが望ましい。
- 大きさの異なる上下の二つの開口部を用いて、無風の条件で温度差換気を行う場合、中性帯の位置( 高さ )は、有効開口面積の小さいほうの開口部に近づく。
- 二酸化炭素を0.015m3/h発生する成人1人当たりの必要換気量は、外気の二酸化炭素濃度が0.03%で室内の許容濃度が0.1%の場合、約21m3/hとなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:設問通りです
風力による換気量はQwは以下の式で求められます。
Qw=αAv√(C1-C2)×3600
αA:総合実効面積[m²]
v:風速[m/s]
C1:風上側風圧係数
C2:風下側風圧係数
したがって外部風向と開口条件が一定の場合、
外部風速に比例します。
2:設問通りです
自然給気を行う場合、外気の冷たい空気が室内に入り込み足元が冷えることを避けるため、室内の高い位置から給気を行います。
3:誤りです
中性帯とは温度差換気の際、高さ方向において室内外の圧力差が0になる位置のことを指します。
室内上下開口において有効開口面積が大きくなると圧力が小さくなるため中性帯は有効開口面積の大きいほうの開口部に近づきます。
4:設問通りです
必要換気量の計算はザイデルの公式を用います。
Q=k/(Pi-Po) [㎥/h]
Q:必要換気量[㎥/h]
k:室内のCO₂発生量[㎥/h]
Pi:室内空気のCO₂濃度[ppm]
Po:室外空気のCO₂濃度[ppm]
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02
よって外部風向と開口条件が一定の場合、換気量は外部風速に比例します。
2 正。吸気口はなるべく高い位置に設置することが好ましく、床面から1.6m以上にすることが望ましいです。
3 誤。大きさの異なる上下の二つの開口部がある場合は、中性帯は有効開口面積の大きい方に近づきます。
4 正。Q=k/(Pi-Po)の公式で求めます。
Q:必要換気量[㎥/h]
k:室内に発生するガスの量
Pi:室内許容濃度[ppm]
Po:外気中の濃度[ppm]
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03
1.記述のとおりです。
Q=αAv√(C1-C2)×3600より、風力による換気量は外部風向と開口条件が一定
の場合、外部風速に比例します。
2.記述のとおりです。なお、全般換気の換気経路上にあるドアにはドアガラリ
やアンダーカット等の通風性の確保が必要である。
3.中性帯は開口部の有効面積が大きいほうに近づきます。
4.記述のとおりです。必要換気量はサイデルの式で求めることができる。
Q=k/(Pi-Po) [㎥/h]
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