一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科1(計画) 問2
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科1(計画) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の保存、再生、活用等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 東京駅丸の内駅舎( 東京都千代田区 )は、赤レンガのファサードをもつ駅舎であり、特例容積率適用地区制度を活用して、未利用容積を周辺建築物に売却・移転したうえで、保存・復原したものである。
- 目黒区総合庁舎( 東京都目黒区 )は、民間企業の本社屋として建築された建築物を、耐震補強、設備改修等を行ったうえで、庁舎として再生・転用したものである。
- 神奈川県立近代美術館鎌倉館( 神奈川県鎌倉市 )は、竣工時の形状を損なうことなく地震に対する安全性を高めるため、免震レトロフィット工法を採用し、保存・改修したものである。
- 旧門司税関( 福岡県北九州市 )は、明治・大正時代の歴史的建造物を活かしたまちづくりである「門司港レトロ事業」の一環として、明治45年に建築された税関庁舎を、港湾緑地の休憩所等として再生・活用したものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
[東京駅丸の内駅舎]
1914年 設計:辰野金吾
赤レンガのファサードをもつ駅舎で、戦争により一部を焼失しましたが、特
例容積率適用地区制度の指定を受け、未利用容積を周辺の建物へ売却して捻
出した事業費で、焼失部の保存・復原を行いました。
2. 設問の通り
[目黒区総合庁舎]
1966年 設計:村野藤吾
保険会社の本社ビルを耐震補強・設備改修して庁舎へ転用したものです。
3. 誤り
[神奈川県立近代美術館鎌倉館]
1951年 設計:坂倉準三
鶴岡八幡宮の境内に日本初の公立近代美術館として開館されました。S造2
階建で、池にせり出すように建ち、2階平面はロの字型となっています。
設問は[国立西洋美術館本館]の説明です。
4.設問の通り
[旧門司税関] 1912年(明治45年)
門司港活性化のためのまちづくり「門司港レトロ事業」の一環として、1994
年に修復・復元され、市民ギャラリーや展望室をもつ、港湾緑地の休憩所と
して活用されています。
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02
2.設問通り、適当です。
3.誤りです。
文面は「国立西洋美術館本館」などを説明するものであります。「神奈川県立近代美術館鎌倉館」は、鎌倉の鶴岡八幡宮の境内に隣接して建造されました。中庭をロの字型の平面で取り囲んだ、鉄骨2階建てです。坂倉準三の設計によるものです。
4.設問通り、適当です。
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03
設問の通りです。
2.[正]
設問の通りです。
3.[誤]
神奈川県立近代美術館鎌倉館は坂倉準三の設計で池にせり出したピロティや中庭を中心に展示室等が配置されているのが特徴です。
設問はル・コルビュジェ設計の国立西洋美術館の説明です。
4.[正]
設問の通りです。
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