一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科1(計画) 問3
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科1(計画) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ハギア・ソフィア大聖堂( トルコ )は、バシリカ形式とドーム集中形式とを融合させた平面をもち、巨大なドーム構造によって内部に広大な空間を作り出したビザンチン様式の建築物である。
- コルドバの大モスク( スペイン )は、紅白縞文様の2段アーチを伴って林立する柱による内部空間をもち、現在はキリスト教文化とイスラム教文化が混在している建築物である。
- ピサ大聖堂( イタリア )は、世界最大級の石積ドームをもち、外装はピンクや緑の大理石により幾何学模様で装飾され、クーポラとランターンは初期ルネサンス様式、ファサードはネオ・ゴシック様式の建築物である。
- ヴォルムス大聖堂( ドイツ )は、東西両端にアプスを対置させた二重内陣と身廊の両側に側廊を設けたバシリカ形式で構成され、東西の内陣と交差部とに六つの塔をもつロマネスク様式の建築物である。
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この過去問の解説 (3件)
01
[ハギア・ソフィア大聖堂]
537年 設計:アンテミウス、イシドロス
…ビサンチン建築の代表作で、バジリカ式にドーム集中形式を融合させた平
面を持ち、巨大なペンデンティブドームによって内部に広大な空間を作り出
しています。
2. 設問の通り
[コルドバの大モスク]
784〜1101年
…当初はイスラム建築様式のモスクでしたが、後の増築によって礼拝堂の中
央にキリスト教の礼拝堂が建てられました。
白い石と赤レンガを用いた縞模様の2段のアーチが特徴的です。
3. 誤り
[ピサ大聖堂]
1063〜1118年 設計:ブスケット
…イタリアのロマネスク建築でラテン十字形の平面をもちます。
設問は[フィレンツェ大聖堂]の説明です。
4.設問の通り
[ヴォルムス大聖堂]
1171〜1240年頃
…東西両端にアプスを設けた二重内陣と、身廊の両側に側廊を設けた三廊式
のバジリカ形式となっています。
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02
2.設問通り、適当です。
3.誤りです。
「ピサ大聖堂」は上空から見て十字架の形状の平面をしており、東南の位置にピサの斜塔を配置しています。十字の交差部分には楕円形のドームが載っている、イタリアのロマネスク建築の代表格の建造物です。設問の内容は「フィレンツェ大聖堂」を説明しています。
4.設問通り、適当です。
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03
設問の通りです。
2.[正]
設問の通りです。
3.[誤]
ピサ大聖堂はロマネスク建築の代表でラテン十字型のバシリカ形式の内部空間や半円アーチ天井が特徴です。
設問はフィレンツェ大聖堂の説明です。
4.[正]
設問の通りです。
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