一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科1(計画) 問4
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科1(計画) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の開口部等に用いるガラスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- Low-E複層ガラスは、中空層側のガラス面に特殊金属膜をコーティングすることで、中空層における放射伝熱を低減した複層ガラスである。
- 単板の強化ガラスは、同厚のフロート板ガラスと比較して6~10倍の強度をもつため、特段の措置を講じることなく、アトリウム等の屋根、スカイライト、トップライト等での使用に適している。
- 合わせガラスは、2枚以上の板ガラスでプラスチックフィルムを挟み加熱圧着したものであり、破損時の飛散防止や開口部の防犯性能の向上等を目的として用いられる。
- 板ガラスの耐風圧性能を考慮した使用可能面積は、設計風圧力、ガラスの厚さ、支持条件等が同一であれば、フロート板ガラスに比べて網入磨き板ガラスのほうが小さい。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.誤りです。
単板の強化ガラスは、同じ厚さのフロートガラスと比較して3倍から5倍の強度があります。割れるときに細かく砕けてしまうので、屋根やトップライトなどに使用する際には、飛散防止フィルムや合わせガラスとします。
3.設問通り、適当です。
4.設問通り、適当です。
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02
Low-Eガラスは、特殊な金属膜をコーティングすることにより、放射による
伝熱を少なくする性質を持っています。
2. 誤り
単板の強化ガラスは、同厚のフロートガラスに比べ強度は3〜5倍程です。
屋根やトップライトに使用する際には、安全のため単独使用ではなく、飛散
防止フィルム等の落下防止措置を取る必要があります。
3.設問の通り
耐貫通性・耐衝撃性を持ち、防犯ガラスとして用いられます。また、特殊な
中間フィルムを挟むことで、防音性能の向上等の性能を付加することができ
ます。
4. 設問の通り
耐風圧性能=板ガラス > 網入り磨き板ガラス
網入りガラスは火災炎症防止、また、ガラスの破片の飛散防止を目的として
防火設備として使用されます。
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03
Low-E複層ガラスは複層ガラスの中空層側に特殊金属膜をコーティングすることで日射の反射率を高めたものです。室内側にLow-Eガラスを用いた場合は冬期の断熱性を高め、屋外側に用いた場合は夏季の日射遮蔽効果を高めます。
2.[誤]
単板の強化ガラスは通常の板ガラスと比較して3~5倍の強度を有し、ビルの出入口等に使用されます。トップライト等に使用する場合には飛散防止のためフィルムを貼る等の措置が必要です。
3.[正]
合わせガラスは2枚以上のガラスの間に接着膜を密着させたものです。破損時のガラス片の飛散防止や接着膜の膜厚を熱くすることで防犯性能向上の効果があります。
4.[正]
網入板ガラスは同じ厚さのフロート板ガラスと比較して耐風圧性能は劣ります。網入板ガラスは衝撃時のガラス飛散防止等に効果があります。
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