一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科1(計画) 問15
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科1(計画) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
博物館・劇場の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 博物館の保存、修復のための調査・研究部門は、研究対象である収蔵品の移動を最小限に留めるために、調査・研究部門と収蔵部門とを隣接して設ける計画とした。
- 博物館の収蔵部門は、収蔵庫内の保存環境を一定に保つため、前室を設ける計画とした。
- 劇場の搬出入のためのサービスヤードにおいて、ウィング式( 荷台の側面と屋根面を一体として上方に開くことができるもの )の大型トラックが停車するスペースの、床から天井までの高さを4mとした。
- 劇場において、定員600人の固定式の客席部分の面積( 通路を含む。 )を、400m2とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. 設問の通り
3. 誤り
ウイング式の大型トラックが停車するスペースの有効天井高は最低でも5m
以上とします。
また、プラットホームの高さは1m程度とします。
4. 設問の通り
劇場の客席部分の床面積は、1席当たり0.5〜0.7㎡程度を目安に設計しま
す。
600人x0.5〜0.7㎡=300〜420㎡
400㎡は適当です。
*合わせて覚えておきましょう
いすの前後間隔 80㎝以上
幅 45㎝以上
通路幅 80㎝以上
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02
調査・研究部門は収蔵品を不必要に移動させることのないよう、収蔵部門に近接して配置します。
2.[正]
収蔵庫は収蔵庫内部と外部の急激な環境変化を避けるため前室を設けることが望ましいです。
また収蔵庫の構造はRC躯体と縁を切った木造の内壁を設け、その間の空間を空調することが望ましいです。
3.[誤]
ウイング式トラックが利用するサービスヤードの有効天井高は5m以上確保します。
また、搬入の容易さを考慮してトラックの荷台高さと同じ1m程度のプラットホームを設けるのが一般的です。
4.[正]
劇場の客席部分の面積は0.5~0.7m2/人程度です。
定員600人の場合300~420m2程度となりますので適当です。
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03
2.設問通り、適当です。
3.誤りです。
ウィング式の大型トラックの荷台高さは約1m程度で、劇場の搬入口のプラットホームは同じく1m程度の高さとしています。ウィングが上方に開くので、天井の高さは「5m以上」を必要とします。
4.設問通り、適当です。
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