一級建築士の過去問
平成28年（2016年）
学科4（構造） 問90

正解は2です。

1:設問通りです
打込み杭、埋め込み杭、場所打ちコンクリート杭等、施工方法の異なる杭を用いることは異種基礎の併用となり不同沈下による障害が発生しやすい為、避ける事が望ましいです。

2:誤りです
同じ荷重度であっても基礎底面が大きいほど地中圧縮が増加し圧縮される土の範囲(沈下圏)が深くなるので即時沈下量は大きくなります。

3:設問通りです
地下階を有する建築物の杭の水平力は地下部分の地盤による抵抗によって低減されます。
根入れ部分の負担率は7割を上限に地上部分の高さが大きくなるほど低くなり、基礎の根入れ部分の深さが大きくなるほど高くなります。

4:設問通りです
基礎は上部構造に有害な障害を起こさない範囲で許容される沈下量(許容沈下量)が定められており圧密沈下に対する許容値と即時沈下に対する許容値があります。

１． 設問の通り
異種基礎は不同沈下の原因となりやすいため、原則として採用してはいけません。

２． 誤り
基礎底面の大きさが大きいほど沈下量も大きくなります。また、即時沈下量は基礎の短辺長さ、基礎の平均荷重に比例して大きくなります。

３． 設問の通り
地下階を有する場合、
　　鉛直支持力…杭のみで負担します
　　水平力…地下外壁と杭で負担します。

４． 設問の通り

1.適当です。
支持層が同一の杭において
施工方法の異なる杭を用いることは
異種基礎の併用となり
不同沈下による障害が発生しやすい為
避ける事が望ましいです。


2.不適当です。
直接基礎の即時沈下量は
基礎の短辺の長さに比例します。


3.適当です。
杭基礎の水平力は
地震せん断力の低減係数(0.7)を超えない範囲で
低減する事ができます。


4.適当です。
直接基礎の基礎の沈下は
上部構造に障害が発生する恐れがない範囲で許容されます。