一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科4(構造) 問97

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問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科4(構造) 問97 (訂正依頼・報告はこちら)

木材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 木材の熱伝導率は、普通コンクリートに比べて小さい。
  • 木材は、一般に、含水率が25~35%を超えると腐朽しやすくなる。
  • 無等級材の繊維方向の基準強度の圧縮、引張、曲げの大小関係は、曲げ > 圧縮 > 引張である。
  • 含水率が繊維飽和点以下の木材において、乾燥収縮率の大小関係は、一般に、繊維方向 > 半径方向 > 年輪の接線方向である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 設問の通り
熱伝導率の大小関係は、
 [金属>普通コンクリート>木材] となります。

2. 設問の通り
*合わせて覚えましょう
  建築用木材の標準含水率
   構造用 20%以下
   造作用 10〜15%以下

3. 設問の通り
木材の繊維方向の基準強度は、
  [曲げ>圧縮>引張>せん断] となります。

*合わせて覚えましょう
  繊維直行方向のめり込みの基準強度を含めると、
  [曲げ>圧縮>引張>めり込み>せん断] の順となります。

4. 誤り
含水率が繊維飽和点以下の木材の乾燥収縮率は、
  [年輪の接線(円周)方向(5-10%)>半径方向(2-5%)>繊維方向(0.1-0.3%]
  となります。

 *繊維飽和点=含水率30%

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02

正解は4です。

1:設問通りです
木材の熱伝導率(0.12)は普通コンクリート(1.6)に比べて極めて小さいです。

2:設問通りです
木材の含水率は長期にわたって20%以下となるように措置を行います。

3:設問通りです
無等級材の繊維方向の基準強度の大小関係は、
曲げ > 圧縮 > 引張>
せん断です。

4:誤りです
含水率が繊維飽和点以下の木材において、乾燥収縮率の大小関係は、
接線方向>半径方向>繊維方向
です。

参考になった数4

03

1.適当です。
木の熱伝導率:0.18W/m・K
普通コンクリートの熱伝導率:1.1〜1.4W/m・K

上記よりコンクリートよりも木の方が
熱伝導率の方が小さく、断熱性が高いです。


2.適当です。
木材は一般に含水率が25〜35%を超えると
腐朽しやすくなります。


3.適当です。
木材の繊維方向の曲げ、引張、せん断の基準強度は
曲げ>引張>せん断の順になります。


4.不適当です。
含水率が繊維飽和点以下の木材における
乾燥の収縮率の大小関係は
年輪の接線方向>半径方向>繊維方向の順になります。

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