一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科4(構造) 問96
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科4(構造) 問96 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- アスペクト比( 幅に対する高さの比 )が大きい塔状の建築物の場合には、大地震時の転倒に対する抵抗力を増やすために、基礎構造を軽量化する。
- 構造形式や構造種別が異なる構造を併用する場合には、それぞれの構造形式や構造種別の特性を踏まえて計画する。
- エスカレーターは、大地震時において、耐震ブレースのように挙動することによる破損や層間変形による脱落が生じないように計画する。
- 床の鉛直方向の固有振動数が10Hz以下となる場合には、振動に対する居住性の検討を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:誤りです
アスペクト比が大きい塔状の建築物の場合には、大地震時の転倒モーメントに対する抵抗力を増やすために、基礎構造を重量化もしくは上部構造の軽量化を行います。
2:設問通りです
構造形式や構造種別が異なる構造を併用する場合には、それぞれの構造形式や構造種別の特性を踏まえて計画を行います。
3:設問通りです
エスカレーターは大地震時において、耐震ブレースのように挙動することによる破損や層間変形による脱落が生じないように検討を行います。
4:設問通りです
床構造の鉛直方向の固有振動数が10Hzを下回ると居住性に障害が出やすいと言われております。
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02
アスペクト比(塔状比)が大きいと、大地震で引抜力が働いた時に転倒が起こりやすくなるため、基礎構造を重くして重心を下げる、または杭を大きくする等して引抜きに抵抗できるようにしなければいけません。
2. 設問の通り
混構造(形式)は、各々の構造の利点を活かし、弱点を補うことができますが、一方で、剛性の違い等により応力や変形の生じ方が異なる難しさもあるため、各特性を踏まえて設計しなければいけません。
3. 設問の通り
エスカレーターは、大地震時において固定の方法により、層間変位に対して支障なく追従できるように、また、破断が生じないように計画しなければいけません。
4. 設問の通り
床の固有振動が10Hz以下となる場合には、歩行時の振動との共振現象が発生し、大きな振動に発展してしまうため、居住性について検討する必要があります。
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03
アスペクト比(幅に対する高さの比)が大きい塔状の建築物の場合
大地震時の転倒に対する抵抗力を増やす為に
基礎構造を「重量化」します。
2.適当です。
構造形式や構造種別が異なる構造を併用する場合には
それぞれの構造の特性を踏まえて計画をします。
3.適当です。
エスカレーターは大地震時に耐震ブレース(筋かい)の様に働く事で
建物の破損や層間変形による脱落がない様に計画します。
4.適当です。
床の鉛直方向の固有振動数が10Hz以下の場合
最も鉛直振動を知覚しやすい範囲の為
振動に対する居住性の検討を行う必要があります。
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