一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科5(施工) 問122

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問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科5(施工) 問122 (訂正依頼・報告はこちら)

改修工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリート打放し仕上げの外壁のひび割れ部の手動式エポキシ樹脂注入工法による改修工事において、鉛直方向のひび割れ部については、ひび割れ部の下部の注入口から上部へ順次注入した。
  • 保護アスファルト工法による陸屋根の保護層を残し改修用ルーフドレンを設けない防水改修工事において、既存ルーフドレンの周囲の既存防水層の処理に当たっては、既存ルーフドレン端部から500mm程度の範囲の既存保護層を四角形に撤去した後、既存ルーフドレン端部から300mm程度の範囲の既存防水層を四角形に撤去した。
  • 特定天井の天井下地に該当しない一般的な軽量鉄骨天井下地を新設する内装改修工事において、既存の埋込みインサートを再使用することとしたので、引き抜けないことを確認するために、工事対象階の3箇所でそれぞれ400Nの荷重により、吊りボルトの引抜き試験を行った。
  • 建築物の劣化診断方法において、コンクリートの中性化深さの調査を、電磁波レーダ法により行った。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 設問の通り

2. 設問の通り
  平場の既存保護層を残し、改修用ドレンを設けない場合、下記の通り処理します。
  既存保護層…ルーフドレン端部から500㎜程度まで四角形に撤去する
  既存防水層…ルーフドレン端部から300㎜程度まで四角形に撤去する

3. 設問の通り
  既存の埋込インサートを使用する場合は、吊ボルトの引抜試験を行い、強度確認のうえ再使用とします。
  引抜試験は400N程度の荷重により、当該階において3箇所程度行い、抜けないことを確認します。

4. 誤り
  コンクリートの中性化深さの調査は、フェノールフタレイン試薬を噴霧して確認します。
  設問の電磁波レーダー法は、鉄筋位置やかぶり測定に用います。

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02

正解は4です。

1:設問通りです
鉛直方向のひび割れ部については、ひび割れ部の下部の注入口から上部へ順次注入します。
また、水平方向のひび割れは、片端部の注入口から他端へ順次注入します。

2:設問通りです
既存ルーフドレンの周囲の既存防水層の処理はドレン端部から500mm程度の範囲の既存保護層を、ドレン端部から300mm程度の範囲の既存防水層を四角形に撤去し、ポリマーセメントモルタルで勾配1/2程度に仕上げます。

3:設問通りです
吊りボルトの引抜き試験は当該階において3箇所とし特定天井ではない天井の場合、確認強度は400N程度とします。

4:誤りです
コンクリートの中性化深さの調査はフェノールフタレイン試薬を噴霧して確認します。
また電磁波レーダー法は鉄筋位置やかぶり測定に用います。

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03

1.適当です。
コンクリート打放し仕上げ外壁のひび割れ部の改修工事は
垂直方向のひび割れは手動式エポシキ樹脂注入工法を用いて
下部の注入口から上部へ順次注入します。


2.適当です。
既存の保護コンクリート層を撤去し
既存アスファルト防水層の上に
アスファルト保護防水密着工法を行う場合
既存ルーフドレイン端部から
500mm程度の範囲の既存保護層を
四角形に撤去した後
ルーフドレイン周囲の既存防水層を
ルーフドレイン端部から300mm程度まで
四角形に撤去します。


3.適当です。
軽量鉄骨天井下地の内装改修工事において
既存の埋込インサートを使用する場合
工事対象階の3箇所程度で
それぞれ荷重400N程度の吊りボルトの引き抜き試験を行い
強度確認を行った上で再使用します。


4.不適当です。
コンクリートの中性化は
フェノールフタレイン溶液を噴霧して
赤紫色に変色しない深さまでを
中性化範囲として測定します。
電磁波レーダー法は鉄筋位置の調査の際に用いられます。

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