一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科5(施工) 問121
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科5(施工) 問121 (訂正依頼・報告はこちら)
各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 耐火建築物におけるメタルカーテンウォール工事において、下階から上階への延焼と火炎を防止する層間ふさぎについては、カーテンウォール部材の挙動により耐火材が脱落しないように厚さ1.6mmの鋼板の層間ふさぎ受けを取り付けた。
- 鉄筋コンクリート造の建築物における断熱工事の断熱材打込み工法において、型枠取り外し後にフェノールフォーム保温材が欠落している部分を発見したので、その部分のコンクリートをはつり取り、断熱材現場発泡工法により隙間なく補修した。
- 現場発泡工法による断熱工事において、総厚さ30mmの吹付け硬質ウレタンフォーム断熱材の吹付け方法については、厚さ5mm以下で下吹きを行った後、発泡体表面が平滑になるよう、多層吹きとした。
- 戸建て住宅の換気設備工事において、排気ダクトについては、雨仕舞いに優れた形状の丸型ベントキャップを用いたので、排気効率を考慮し、住戸内から住戸外に向かって、先上がり勾配とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
耐火建築物におけるメタルカーテンウォールの層間ふさぎは、厚さ1.6㎜以上の鋼板の上に厚さ50㎝以上のモルタル、コンクリートまたはロックウールで覆ったものとします。
(国住指第619号)
2. 設問の通り
3. 設問の通り
吹付硬質ウレタンフォームによる断熱材現場発泡工法は、総厚が30㎜以上の場合には多層吹きとし、各層の厚さは30㎜以下とします。
4. 誤り
排気ダクトは、雨仕舞いを考慮して住戸外へ向かって先下がり勾配とします。よって設問の記述は誤りです。
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02
1:設問通りです
JASS14より耐火建築物におけるメタルカーテンウォールの層間ふさぎは、厚さ1.6mm以上の鋼板(層間ふさぎ受)の上に50mm以上のモルタル、コンクリートまたはロックウォールまたはロックウールで覆ったものとします。
2:設問通りです
JASS24より型枠の取り外し後に、断熱層が正しく入ってるかどうかの検査を必ず行い、断熱材が欠落している箇所は、その部分のコンクリートをはつりとり、断熱材を張り付けるか、断熱材現場発泡工法ですきまなく補修します。
3:設問通りです
JASS24より吹付方法は1回の吹付厚さは30mm以下が標準であり、所定の厚さがこれ以上の場合は多層吹きとします。
一般的には下地の接着性を確保するため、厚さ5mm以下の下吹きを行います。
また、発泡体表面が平滑になるように吹付作業を行います。
4:誤りです
換気設備のダクトは水や結露水が室内側に逆流するのを防ぐ為に住戸内から住戸外に向かって「先下がり」勾配とします。
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03
耐火建築物のメタルカーテンウォール工事の層間ふさぎは
下階から上階への延焼と火災を防止する為に
カーテンウォール部材の挙動により耐火材が脱落しない様に
厚さ1.6mm以上の鋼板の層間ふさぎ受けを取り付けます。
2.適当です。
断熱材打込み工法において、型枠取り外し後に
フェノールフォーム保温材等の断熱材が欠落している箇所は
その部分のコンクリートをはつり取り
断熱材現場発泡工法により隙間なく補修します。
3.適当です。
現場施工による吹付け硬質ウレタンフォーム断熱材の吹付け方法は
厚さ5mm以下で下吹きを行った後
総厚さが30mm以上の場合には
発泡体表面が平滑になる様に多層吹きとします。
4.不適当です。
換気設備のダクトは雨水や結露水が室内側に逆流するのを防ぐ為に
住戸内から住戸外に向かって先下がり勾配とします。
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