一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(計画) 問12
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(計画) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
住宅の作品( 設計者 )に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ファンズワース邸( ミース・ファン・デル・ローエ )は、広大な敷地に建つ週末住宅であり、H形鋼の柱に溶接された梁を介して屋根スラブ及び床スラブを取り付けた構造に特徴がある。
- シュレーダー邸( ヘリット・トーマス・リートフェルト )は、建具や家具による住空間づくりに特徴があり、2階は一つの広い空間として使用することも、また可動の間仕切りにより、小さく区分けすることもできる。
- 前川自邸( 前川國男 )は、都市部の約20m2の狭小な敷地に、住空間を機能別に積層し構成した住宅である。
- 原自邸( 原広司 )は、玄関から吹抜けを通過してバルコニーまで降りてゆく廊下の両側に居室を配置し、トップライトから自然光を取り入れた住宅である。
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この過去問の解説 (3件)
01
地面から1.5m程持ち上げられた床スラブと屋根は、スラブの外側を囲む8本のH形鋼の柱、それに取り付く梁によって支えられており、内部には柱が無い構造が特徴的です。
2.設問の通り
2階は居間と3部屋に仕切られていますが、これらの間仕切りは可動式のため、1つの広い空間としても使用することができます。
3.誤り
前川自邸は、戦時中の物資の無い中、限られた資材と建坪100㎡以下という制限の中で建てられました。吹抜けのある居間(サロン)を中心に、書斎や寝室、ロフトが配置された木造モダニズム建築です。
設問の記述は東孝光の塔の家についてです。
4.設問の通り
建物中央に配置された廊下上部は吹抜けとなっており、トップライトから光を取入れます。さらにその光が、両側の居室に設けられたドーム型のトップライトを通して各居室へ入る仕組みとなっています。
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02
ファンズワース邸のその他の特徴としては、外壁は柱以外がガラス、水回りが中心に固まっているセンターコア型などがある。
2.正しい
シュレーダー邸の特徴は外壁は無彩色、サッシなどの線部分に青、赤、黄の三原色が用いられている。
家具職人でもあったリートフェルトの作品であること
3.誤り
設問は塔の家について
前川自邸は第二次世界大戦中に30坪の面積制限の中つくられた住宅
4.正しい
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03
シカゴ郊外にある広い林の中に建てられた週末住宅です。
2.設問の通りです。
オランダのユトレヒト市内にあり、1924年に、オランダ人建築家ヘリット・リートフェルトによって設計された住宅です。デ・ステイル建築を代表する作品で、世界遺産にも登録されています。
3.誤りです。
設問の記述は東孝光の初期の代表的住宅建築である塔の家についてです。
4.設問の通りです。
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