一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(計画) 問11
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(計画) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
都市計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築基準法に基づく、いわゆる「連担建築物設計制度」は、都市機能の更新や、優れた都市空間の形成・保全を図ることを目的に、都市計画法と建築基準法による制限の一部を適用せず、街区単位に都市計画を定め、建築物等を個々に認定する制度である。
- 都市計画法に基づく「地区計画」は、地区の課題や特徴を踏まえ、住民と市町村とが連携しながら、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向けて「まちづくり」を進めていく手法である。
- 文化財保護法に基づく「登録有形文化財登録基準」の建造物の部では、原則として、建設後50年を経過し、かつ、一定の基準に該当する建築物、土木構造物及びその他の工作物が、文化財登録原簿への登録の対象となる。
- 都市緑地法に基づく「緑化地域」は、緑地が不足している市街地等において、一定規模以上の建築物の新築や増築を行う場合に、敷地面積の一定割合以上の緑化が義務付けられる地域である。
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この過去問の解説 (3件)
01
[連担建築物設計制度]とは、
既存建築物を含む複数の敷地・建物を総合的に設計したとして、特定行政
庁が認めた場合、当該区域内において容積、建ぺい率等制限の緩和を受け
ることができる制度です。(建基法86条2項)
設問の記述は[特定街区]についての記述です。
2. 設問の通り
[地区計画]についての正しい記述です。
(都計法12条の5)
3. 設問の通り
建設後50年を経過し、かつ、次のいずれかに該当するものが登録の対象と
ります。
① 歴史的景観に寄与している
② 造形の規範となっている
③ 再現することが容易でない
4. 設問の通り
緑が不足している市街地等で、一定規模以上の建築物の新築・増築に対
し、一定割合以上の緑化を義務付けるものです。
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02
連担建築物制度とは複数敷地で構成される一団の土地における既存建築物の存在を前提とした制度
設問は特定街区制度についてのもの
2.正しい
3.正しい
4.正しい
緑化地域とは緑地が不足している市街地などにおいて開発時などに緑化を義務付けるもの
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03
連担建築物設計制度とは、複数敷地により構成される一団の土地の区域内において、複数建築物が同一敷地内にあるものとみなして、建築規制を適用する制度です。
2.設問の通りです。
「地区計画」は、地区の課題や特徴を踏まえ、住民と市町村とが連携しながら、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向けて「まちづくり」を進めていく手法です。
3.設問の通りです。
「登録有形文化財登録基準」の建造物の部では、原則として、建設後50年を経過し、かつ、一定の基準に該当する建築物、土木構造物及びその他の工作物が、文化財登録原簿への登録の対象となります。
4.設問の通りです。
「緑化地域」は、市街地などにおいて効果的にみどりを創出していくために、定められた割合以上の緑化を義務付けるものです。
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