一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(計画) 問10
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(計画) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
都市計画・都市デザインに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 後藤新平らが主導した関東大震災からの「帝都復興事業」においては、鉄筋コンクリート造により不燃化・耐震化した復興小学校を建設し、隣接して小公園を整備した。
- ル・コルビュジエの「パリのヴォワザン計画」においては、一部の歴史的建造物を保存しつつ、古い街区や建築物を大規模に取り壊し、幹線道路等を整備したうえで、超高層ビルに建て替える提案をした。
- 丹下健三の「東京計画1960」においては、人口の過剰集中による諸問題に対し、東京湾を全面的に埋め立て、放射状の都市構造をつくりだす提案をした。
- フランソワ・ミッテランらが主導したパリの都市計画である「グラン・プロジェ」においては、フランス革命200年を記念して、ルーブル美術館の大改修やオルセー駅舎の美術館への転用等、拠点整備による都市の再生を進めた。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1923年に発生した関東大震災の震災復興再開発事業です。
鉄筋コンクリート造でメートル法を採用、デザインはドイツ表現主義の影
響を受けた小学校校舎の建設を進めました。また、不燃化・耐震化された
小学校と避難所となる小公園を併設することにより災害に対応した街づく
りを行いました。
2. 設問の通り
パリ中心部を超高層ビル群に建て替える提案をし、都市を縦に集約するこ
とによって生まれた土地を都市公園に変えて、都市の緑化を図ったことが
特徴的です。
3. 誤り
高度成長期の急激な人口増加に対し、従来の求心型放射状の都市構造では
耐えられなくなるとして、変わりに都心から線形平行射状に伸びる、開い
た都市構造を提案しています。よって設問の記述は誤りです。
4.設問の通り
参考になった数23
この解説の修正を提案する
02
1.正しい
RC造の小学校に隣接した小公園が整備されました。
2.正しい
3.誤り
「東京計画1960」においては、放射状ではなく、東京湾上に線状に拡大する開いた都市構造を提案しています。
4.正しい
参考になった数17
この解説の修正を提案する
03
鉄筋コンクリート造により不燃化・耐震化した復興小学校を建設し、隣接して小公園を整備しています。
2.設問の通りです。
パリの中心部に超高層ビル群を建てることを提案する、非常に大胆な都市計画です。パリが抱える諸問題を超高層ビルの建設により解決しようとするものです。
3.誤りです。
設問のように、東京湾を全面的に埋め立て、放射状の都市構造をつくりだす提案ではありません。
4.設問の通りです。
フランス革命200年を記念して、ルーブル美術館の大改修やオルセー駅舎の美術館への転用等、拠点整備による都市の再生を進めたものです。
参考になった数13
この解説の修正を提案する
前の問題(問9)へ
平成29年(2017年)問題一覧
次の問題(問11)へ