一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(計画) 問9

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問題

一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(計画) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

便所・洗面所に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準( 国土交通省 )」に照らして、最も不適当なものはどれか。
  • オストメイト用設備を有する便房の汚物流しに設ける水栓は、湯温調整付きレバーハンドル型混合水栓とした。
  • オストメイト用設備を有する便房には、ストーマ装具や関連の小物等を置くことができる手荷物置き台( カウンター )を設置した。
  • 車いす使用者用便房に設置する洗面器の鏡は、幅35cm×高さ45cmの大きさとし、車いす使用者の利用に配慮し傾斜させて設置した。
  • 車いす使用者用便房に設置する手すりは、便器の側壁側にL型手すりを設けるとともに、他方には可動手すりを設け、それらの水平部はいずれも便座の座面から25cmの高さとした。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通り
  ストーマ装具を交換する際に腹部を洗浄することがあるので、温水が出る
  混合水栓で、ハンドシャワー型であることが望ましいです。

2.設問の通り
  ストーマ装具や関連の小物を置いたり、介助者が荷物を広げたりするため
  等に、十分な広さの手荷物置き台を設けます。

3. 誤り
  鏡は洗面器上端部にできるだけ近い位置を下端とし、上端は洗面器から
  100㎝以上の高さとすることが望ましいです。
  傾斜式鏡は、立位では使いにくいため、鏡は傾けず、設置高さを下げるこ
  とで誰にでも利用できるようになります。

4. 設問の通り
  両側に手すりを設ける場合は、壁側はL型とし、もう片側は介助等を考慮
  して、可動手すりとします。また、手すりの水平部の高さは便座面から20
  〜25㎝程度の高さに取り付けます。

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02

1.正しい
水栓は操作が容易なものでお湯が使える混合水栓が望ましい。

2.正しい

3.誤り
鏡のサイズは立位でも使用できる100cm×50cmの縦長が望ましい。
傾斜鏡は使いにくいケースが多いので望ましくないケースが多い。

4.正しい
車いす使用者用便房に設ける手すりは片側はL型手すりとし、もう片側は跳ね上げ式の稼働手すりが望ましい。手すりの高さは便座+20cm程度を目安とする。

参考になった数12

03

1.設問の通りです。
オストメイトの方がストーマ装具の洗浄や汚れ物を洗うことに配慮し、湯温調整付きレバーハンドル型混合水栓とすることは適当です。

2.設問の通りです。

3.誤りです。
傾斜式鏡は、立った状態では見にくく使いづらいため、鏡の大きさを大きく(長く)し、設置高さを下げることが望ましいです。

4.設問の通りです。
便器の側壁側にL型手すりを設けるとともに、介助等を考慮して他方には可動手すりを設けることが望ましいです。

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