一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科5(施工) 問122

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問題

一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科5(施工) 問122 (訂正依頼・報告はこちら)

耐震改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋コンクリート造の増打ち耐震壁の増設工事において、打継ぎ面となる既存構造体コンクリートの表面については、特記がなかったので、目荒しとしてコンクリートを30mm程度はつり、既存構造体の鉄筋を露出させた。
  • 鉄筋コンクリート造の耐力壁の新設工事において、新規に打ち込むコンクリートについては、壁頭部にグラウト材を注入することとしたので、梁下200mm程度の位置でコンクリートを打ち止めた。
  • 金属系あと施工アンカーの穿孔作業において、穿孔した傾斜角が施工面への垂線に対して5度以内であったので合格とした。
  • 金属系あと施工アンカーの施工後の現場非破壊試験において、引張試験を行うための確認試験荷重は、特記がなかったので、計算で得られた、「アンカーの鋼材による引張荷重」又は「コンクリート破壊による引張荷重」の小さいほうの2/3程度の値とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.建築改修工事監理指針より、コンクリートの目荒しは平均深さで2~5mm程
 度の凹面をつけます。
2.記述のとおりです。
 建築改修工事監理指針より、梁下200mm程度の位置でコンクリートを打ち止
 め、梁下200mm程度の隙間にグラウト材を注入します。
3.記述のとおりです。
 建築改修工事監理指針より、穿孔は施工面に対して原則は直角とし、金属系
 アンカーを傾斜して穿孔する場合は傾斜角が施工面への垂線に対して5度以
 内を目安とします。
4.記述のとおりです。
 建築改修工事監理指針より、引張試験を行うための確認試験荷重は非破壊の
 試験とし、計算で得られた、「アンカーの鋼材による引張荷重」又は「コン
 クリート破壊による引張荷重」の小さいほうの2/3程度の値とします。

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02

1.誤り→目荒らしは、平均 2〜5 ㎜程度、最大で 5〜7 ㎜ 程度とされています。

2.正しい→記述の通りです。

3.正しい→金属系アンカーは5度以内、接着系アンカーは15度以内とします。

4.正しい→「アンカーの鋼材による引張荷重」又は「コンクリート破壊による引張荷重」の小さいほうの2/3程度の値とします。

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03

1.目荒らしの平均深さは2~5mm程度とし、最大でも5~7mm程度とします。

2.正しい記述です。

3.正しい記述です。

4.正しい記述です。

参考になった数2