一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科2(環境・設備) 問33

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問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科2(環境・設備) 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • デシカント空調方式は、除湿剤等を用いることにより潜熱を効率よく除去することが可能であり、潜熱と顕熱とを分離処理する空調システムに利用することができる。
  • 床吹出し空調方式は、事務所等で利用され、冷房・暖房のいずれにおいても、居住域での垂直温度差が生じにくい。
  • 蓄熱槽を利用した空調方式では、建築物の冷房負荷が小さくなる中間期の冷房においても、冷房負荷の大きい夏期と同様に、冷凍機の成績係数(COP)を高く維持することが可能である。
  • 放射暖房方式は、一般に、室の床、壁、天井や放射パネルを加熱して、その放射熱を利用するものである。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問通りです。
2.床吹出し空調方式は二重床内に空気を流し、床に設けられた吹出し口から空調する方式であります。室内の天井が高い空間では、天井に近い面での温度と床に近い面での温度に大きな差が生じやすいです。垂直温度差(天井~床)が大きくなる欠点があります。
3.設問通りです。
4.設問通りです。

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02

この問題は、空気調和設備に関する問題です。

空調方式の特徴とそれぞれの長所、短所をしっかり理解することがポイントです。

選択肢1. デシカント空調方式は、除湿剤等を用いることにより潜熱を効率よく除去することが可能であり、潜熱と顕熱とを分離処理する空調システムに利用することができる。

正しいです。

デシカント空調は除湿剤等により、潜熱を効率よく除去することが可能です。

よって、潜熱と顕熱を分離処理する空調に利用することできます。

選択肢2. 床吹出し空調方式は、事務所等で利用され、冷房・暖房のいずれにおいても、居住域での垂直温度差が生じにくい。

誤りです。

床吹き出し空調方式とは、二重床を利用し床下から給気するものであり、居住域の換気効率を高めることができます。

その反面、冷房時は居住域の垂直温度差が生じやすいという欠点があります。

選択肢3. 蓄熱槽を利用した空調方式では、建築物の冷房負荷が小さくなる中間期の冷房においても、冷房負荷の大きい夏期と同様に、冷凍機の成績係数(COP)を高く維持することが可能である。

正しいです。

蓄熱式空調システムは、昼間に使用する冷熱を、夜間に蓄えておくシステムなので、夜間に蓄熱運転する冷凍機の成績係数は、中間期の冷房においても高く維持することができます。

選択肢4. 放射暖房方式は、一般に、室の床、壁、天井や放射パネルを加熱して、その放射熱を利用するものである。

正しいです。

放射暖房方式とは、室の床、壁、天井等の放射パネルからの放射熱を利用して、室内を暖房する方式です。

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03

1. 正しい。設問の通りです。
2. 誤り。冷房時においては低温の空気を床面から吹出すため、居住域での垂直温度差が生じやすいです。
3. 正しい。設問の通りです。
4. 正しい。設問の通りです。

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