一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科2(環境・設備) 問32
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問題
一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科2(環境・設備) 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 吸収冷凍機は、一般に、運転中も機内が真空に近い状態であり、圧力による破裂等のおそれがない。
- 空調熱源用の冷却塔の設計出口水温は、冷凍機の冷却水入口水温の許容範囲内の高い温度で運転したほうが、省エネルギー上有効である。
- 冷却塔内の冷却水の温度は、外気の湿球温度よりも低くすることはできない。
- パッケージユニット方式の空調機のAPF(Annual Performance Factor)は、「想定した年間の空調負荷」と「年間の消費電力量」により求められる。
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この過去問の解説 (2件)
01
2.冷却水温度は一般に低いほうが省エネルギー上有効です。冷却塔の設計出口水温は、冷凍機の機能に支障のない範囲で低く設定する事が望ましいです。
3.設問通りです。
4.設問通りです。
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02
この問題は、空気調和設備に関する問題です。
圧縮式冷凍機と吸収式冷凍機の冷凍サイクルは、図を描いてしっかり理解することがポイントとなります。
正しいです。
吸収式冷凍機は、機内を真空にすることで冷媒を蒸発させているため、圧力による破裂等の危険はありません。
誤りです。
冷凍機における冷媒の凝縮温度は、低いほうが、圧縮機の負担が少なくなります。
よって、冷却塔の出口水温の設計時は、冷却水の入口水温を低めの水温にしたほうが省エネルギーには有効です。
正しいです。
冷却塔は水の蒸発による潜熱にて冷却を行うため、外気の湿球温度よりも低くすることはできません。
正しいです。
APFとはパッケージエアコンの通年のエネルギー消費効率のことです。
「年間の冷房期間 + 暖房期間を通じた除去・供給熱量」を「年間の冷房期間 + 暖房期間に消費する総電力量」で除した値となります。
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