一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科2(環境・設備) 問31

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問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科2(環境・設備) 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 営業用厨房は、一般に、厨房内へ客席の臭気等が流入しないように、厨房側を客席側よりも正圧に保つ。
  • ボイラー室の給気量は、「燃焼に必要な空気量」に「室内発熱を除去するための換気量」を加えた量とする。
  • 外気取入れ経路に全熱交換器が設置されている場合、中間期等の外気冷房が効果的な状況においては、一般に、バイパスを設けて熱交換を行わないほうが省エネルギー上有効である。
  • 置換換気は、空間上部の高温(汚染)領域と空間下部の低温(新鮮)領域との空気密度差によって生じる、空気の浮力を利用した換気方式である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.一般には、厨房の臭気を客席に流入しないように配慮します。厨房に排気ファンを設け負圧に保つ第三種換気方式を採用します。
2.設問通りです。
3.設問通りです。
4.設問通りです。

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02

この問題は、換気設備に関する問題です。

正圧にするべき室と、負圧にするべき室を覚え、換気の仕組みをしっかり理解するようにしましょう。

選択肢1. 営業用厨房は、一般に、厨房内へ客席の臭気等が流入しないように、厨房側を客席側よりも正圧に保つ。

誤りです。

営業用厨房から臭気等が客席に流入しないように、厨房側を客席側より負圧とする必要があります。(第三種換気方式)

選択肢2. ボイラー室の給気量は、「燃焼に必要な空気量」に「室内発熱を除去するための換気量」を加えた量とする。

正しいです。

ボイラー室は、室内発熱を除去するための換気を考慮すると共に、燃焼に必要な空気も考慮する必要があります。

よって、ボイラー室の給気量は、「燃焼に必要な空気量」に「室内発熱を除去するための換気量」を加えた量とします。

選択肢3. 外気取入れ経路に全熱交換器が設置されている場合、中間期等の外気冷房が効果的な状況においては、一般に、バイパスを設けて熱交換を行わないほうが省エネルギー上有効である。

正しいです。

中間期等の外気冷房が効果的である場合、全熱交換器はバイパスを設けて熱交換を行わないほうが、省エネルギーに対して有効となることがあります。

選択肢4. 置換換気は、空間上部の高温(汚染)領域と空間下部の低温(新鮮)領域との空気密度差によって生じる、空気の浮力を利用した換気方式である。

正しいです。

置換換気方式とは、床面に設置された吹き出し口から低温の空気が吹き出され、空気中の発熱を伴う汚染空気の浮力により室上部に押し上げ、排気する方式です。

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03

1. 誤り。営業用厨房は、一般に客席へ厨房内の臭気等が流入しないように、厨房側を客席側よりも負圧に保ちます。
2. 正しい。設問の通りです。
3. 正しい。設問の通りです。
4. 正しい。設問の通りです。

参考になった数4