一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科5(施工) 問123

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問題

一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科5(施工) 問123 (訂正依頼・報告はこちら)

各種改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 既存のアスファルト防水の改修工事において、既存防水層を非撤去とすることとしたので、立上り部及びルーフドレン回りの防水層についても非撤去とした。
  • 既存のウレタンゴム系塗膜防水を撤去せず、新規にウレタンゴム系塗膜防水を施す改修工事において、既存防水層の膨れ部分については、カッターナイフで切除し、ポリマーセメントモルタルで平坦に仕上げた。
  • 既存のモルタル塗り仕上げ外壁の仕上塗材の改修工事において、既存塗膜の劣化部の除去を高圧水洗工法で行うに当たり、その処理範囲については、特記がなかったので、既存仕上げ面全体とした。
  • コンクリート打放し仕上げ外壁の改修工事において、鉄筋が露出していない比較的浅い欠損部であったので、ポリマーセメントモルタル充塡工法を採用して補修した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です

1:立上り部及びルーフドレン回りの防水層についても非撤去、が誤りです。
立上り部及びルーフドレン回りは既存の防水層、保護層に関係なく改修を行います。

2:設問通りです
既存ウレタンゴム系塗膜防水を残し、新規にウレタンゴム系塗膜防水を施す場合、既存防水層の浮き、膨れ部分は切り取り、ポリマーセメントモルタルなどで平坦に仕上げます。

3:設問通りです
高圧水洗工法は、劣化塗膜と素地の脆弱部分の除去に適しています。既存塗膜表面の洗浄によって劣化塗膜を除去し、壁面全体の改修を行う場合に有効な工法です。

4:設問通りです
コンクリート打放しの仕上げ面について、軽微な剥がれや比較的浅い欠損部は美観上の観点からポリマーセメントモルタルを充填します。

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02

この問題は各種工事の改修工事に関する問題です。

見慣れない問題も含まれるため、難易度は高めです。しっかり復習しておきましょう。

選択肢1. 既存のアスファルト防水の改修工事において、既存防水層を非撤去とすることとしたので、立上り部及びルーフドレン回りの防水層についても非撤去とした。

誤りです。

アスファルト防水の改修工事において、既存防水層を非撤去としたとしても、立ち上がり部やルーフドレン周囲の既存防水層は撤去しなければなりません。

選択肢2. 既存のウレタンゴム系塗膜防水を撤去せず、新規にウレタンゴム系塗膜防水を施す改修工事において、既存防水層の膨れ部分については、カッターナイフで切除し、ポリマーセメントモルタルで平坦に仕上げた。

正しいです。

ウレタンゴム系塗膜防水の改修工事において、既存防水を撤去せずに新規にウレタンゴム系塗膜防水を施す場合、既存防水の浮きや膨れ部分についてはカッターナイフで切除しポリマーセメントモルタルで平坦に仕上げる必要があります。

選択肢3. 既存のモルタル塗り仕上げ外壁の仕上塗材の改修工事において、既存塗膜の劣化部の除去を高圧水洗工法で行うに当たり、その処理範囲については、特記がなかったので、既存仕上げ面全体とした。

正しいです。

モルタル塗り仕上げ外壁の仕上塗材の改修工事において、既存塗膜の劣化部の除去のための高圧水洗の範囲の特記がない場合、既存仕上げ面全体に高圧水洗を施します。

選択肢4. コンクリート打放し仕上げ外壁の改修工事において、鉄筋が露出していない比較的浅い欠損部であったので、ポリマーセメントモルタル充塡工法を採用して補修した。

正しいです。

コンクリート打放し仕上げ外壁の改修工事において、軽微な剥がれや浅い欠損部にはポリマーセメントモルタルを充填して補修する工法があります。

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03

1.アスファルト防水の改修工事は、全面撤去する必要はありませんが、立上り部及びルーフドレン回りの防水層は撤去しなければなりません。

2.正しい記述です。

3.正しい記述です。

4.正しい記述です。

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