一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科1(計画) 問4

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科1(計画) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者、障害者等に配慮した屋内競技場の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 幅 150 cmの屋内廊下に面して設けた障害者等が利用する居室の出入口は、有効幅員を 90 cmとした。
  • オストメイト用設備を有する便房において、汚物流しの近くに着替え台を設けた。
  • 車椅子使用者用の観覧席は、複数の車椅子使用者が利用できる専用スペースとして、異なる場所に分散して 2 箇所設けた。
  • 屋内階段において、高齢者が段差の存在を知覚できるように、踏面と段鼻との輝度比を 1.0 とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.〇
自走用車いすで廊下を直角で曲がる場合は最低でも85~90cmが望ましいです。最低でも80cm以上です(バリアフリー法施行令第18条2項)

2.〇
オスメイト(人工肛門)の人は、汚物処理パックのパウチの中に溜まった排泄物を捨てると同時にビニール上のパウチを処分する必要があります。

3.〇
設問通りです。また、車いす使用者用の席数は、一般に客席全体の1%以上を見込みます。

4.×
黄色変化に対応するためには、輝度比1.5~2.0を採用すれば、視対象を見分けやすいです。

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02

1 [正]
適当な計画です。
障害者等が利用する居室の出入口は、有効幅員90cm以上が望ましいです。

2 [正]
適当な計画です。
着替え台(フッティングボード)は、子どもの衣類やおむつ交換、女性のストッキング交換、オストメイト(人工肛門)の方の服が汚れた際に着替えるために設けられます。

3 [正]
適当な計画です。
車いす使用者用客席・観覧席(可動席スペースを含む)は、車いす使用者が選択できるよう、2箇所以上の異なる位置(異なる階・異なる水平位置)に分散して設けることが望ましいです。

4 [誤]
高齢者が利用する施設の階段は、段差の存在を知覚しやすいように、踏面の色と段鼻(または蹴上)の色の輝度比を大きくすることが望ましい計画です。白内障や黄変化によって視力が低下した高齢者の場合にも、輝度比を1.5~2.0程度にすると対象物が見分けやすくなるとされています。

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03

1[正]
バリアフリー法では車いす利用者等の利便性を考慮すると90cm以上が望ましいとされています。
2[正]
オストメイト用流しを有する便房ではストーマ装具ののための衣類の脱着、着替え等に配慮し、汚物流しの近くに着替え台を設置することが望ましいです。
3[正]
設問の通りです。
出入口から容易に到達できると共に、避難し易く、競技が見やすい位置に設けます。また、できるだけ同伴者と共に利用できるように配慮します。
4[誤]
加齢とともに物が黄色を帯びて見えるようになる黄変化に対応するため輝度比1.5~2.0を採用することが望ましいです。
設問では輝度比1.0とあるため不適当です。

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