一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科1(計画) 問5
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問題
一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科1(計画) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の外壁に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 外壁に設置する排気口や給気口の防水が難しいので、ダクトを外壁に向かって下がり勾配とし、浸入した雨水を排出できるようにした。
- カーテンウォール等の外壁について、部材間の接合部から雨水が浸入することを防ぐため、内外の空気圧を等圧にすることにより重力で排水するフィルドジョイントとした。
- 地震時の躯体の層間変位を考慮して、上部又は下部のファスナーをスライドさせて追従させるパネル方式のメタルカーテンウォールを採用した。
- 外装にカーテンウォールを使用するに当たり、シーリング材の耐久年数は、外壁の耐久年数よりも短いことが多いので、雨水が浸入した場合の排水機構を設けた。
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この過去問の解説 (3件)
01
室内側へ下がり勾配だと、雨水が室内側へ侵入しやすくなります。
2.×
フィルドジョイントはダブルシール方式とも言い、外と内にシーリング材で塞ぐ構法です。設問はオープンジョイント方式です。
3.〇
内面剛性の高いパネルは、揺れに対してずれることによって追従するスライド方式があります。
4.〇
シーリング材の耐久年数は7~10年程度が一般的です。
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02
設問の通りです。
外壁に設置する排気口や給気口は、ダクトを外壁に向かって下がり勾配とし、侵入した雨水を排出できるよう計画します。
2 [誤]
設問の記述は「オープンジョイント工法」が該当します。
カーテンウォールのフィルドジョイント工法は、部材接合部の水密性を確保するため、両側の開口にシール材を充填し、内部の空気層を「密閉する」方式です。
3 [正]
設問の通りです。
メタルカーテンウォールとは、金属フレームとパネルでつくられたパネル方式のカーテンウォールです。取り付けの際は、上部または下部のどちらかのファスナーをルーズホールなどとしてパネルを水平方向にスライドさせて変位に追従させます。なお、この追従方式を「スウェイ方式」と言います。
4 [正]
設問の通りです。
一般に、シーリング材の耐久年数は、外壁の耐久年数よりも短いので、雨水が侵入した場合を考慮して排水機構を設けるのは有効な手段です。
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03
外壁に設置するダクトは室内に雨水が侵入しないように外部に向かって下がり勾配とします。
2[誤]
フィルドジョイント(ダブルシーリング)は外部側にシーリング、内部側にガスケットを設ける工法です。
設問の記述はオープンジョイントの説明であるため誤りです。
3[正]
パネル方式では水平方向に追従するスライド方式と回転によるロッキング方式を採用することができます。
4[正]
一般的にシーリング材の耐久年数は外壁よりも短いため、雨水が侵入した場合のために排水機構を設けることが望ましいです。
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