一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科2(環境・設備) 問1

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問題

一級建築士試験 令和5年(2023年) 学科2(環境・設備) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 夜間放射(実効放射)とは、地表における、「上向きの地表面放射」と「下向きの大気放射」との差のことである。
  • 冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)とは、窓から直接侵入する日射による熱と、屋根、天井、外壁などの窓以外から日射の影響で熱伝導により侵入する熱を評価した指標である。
  • NC値とは、室内騒音を評価する指標の一つであり、対象となる騒音のオクターブバンドごとの音圧レベルをNC曲線群上にプロットし、全ての帯域で、あるNC曲線を下回ったときのその曲線値である。
  • 色の誘目性とは、目を引きやすいか否かに関する属性であり、一般に、色相においては緑が最も高くなる。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は環境工学に関する複合問題です。

用語に関してはその意味と特徴をしっかり理解しましょう。

選択肢1. 夜間放射(実効放射)とは、地表における、「上向きの地表面放射」と「下向きの大気放射」との差のことである。

正しいです。

夜間放射とは、地表から大気に向かって放出する赤外線と大気中の気体や雲から地表に向かって放出される赤外線の差のことであり、差が大きいほど地表が冷え込むことを表します。

選択肢2. 冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)とは、窓から直接侵入する日射による熱と、屋根、天井、外壁などの窓以外から日射の影響で熱伝導により侵入する熱を評価した指標である。

正しいです。

平均日射熱取得率とは、屋根、外壁、床から侵入する日射による熱量と窓ガラスから侵入する日射による熱量を評価した指標です。

選択肢3. NC値とは、室内騒音を評価する指標の一つであり、対象となる騒音のオクターブバンドごとの音圧レベルをNC曲線群上にプロットし、全ての帯域で、あるNC曲線を下回ったときのその曲線値である。

正しいです。

NC値とは、室内騒音の評価の一つであり、その室の騒音をオクターブ分析してNC曲線にバンド音圧レベルをプロットし、全ての帯域であるNC曲線を下回ったときの曲線値のことです。

選択肢4. 色の誘目性とは、目を引きやすいか否かに関する属性であり、一般に、色相においては緑が最も高くなる。

誤りです。

色の誘目性とは、たくさんの色の中での目の引きやすさのことであり、色相では赤が最も高く、緑が最も低いです。

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02

環境工学に関する複合問題です。

選択肢1. 夜間放射(実効放射)とは、地表における、「上向きの地表面放射」と「下向きの大気放射」との差のことである。

正しいです。

夜間放射とは

上向きの地表面放射 ー 下向きの大気放射

のことであり、差が大きいほど地表が冷え込むことを表します。

選択肢2. 冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)とは、窓から直接侵入する日射による熱と、屋根、天井、外壁などの窓以外から日射の影響で熱伝導により侵入する熱を評価した指標である。

正しいです。

冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)とは、窓から直接侵入する日射による熱と、屋根、天井、外壁などの窓以外から日射の影響で熱伝導により侵入する熱を評価した指標である。

選択肢3. NC値とは、室内騒音を評価する指標の一つであり、対象となる騒音のオクターブバンドごとの音圧レベルをNC曲線群上にプロットし、全ての帯域で、あるNC曲線を下回ったときのその曲線値である。

正しいです。

NC値とは、室内騒音を評価する指標の一つであり、対象となる騒音のオクターブバンドごとの音圧レベルをNC曲線群上にプロットし、全ての帯域であるNC曲線を下回ったときの曲線値のことです。

選択肢4. 色の誘目性とは、目を引きやすいか否かに関する属性であり、一般に、色相においては緑が最も高くなる。

誤りです。

色の誘目性とは、目を引きやすいか否かに関する属性です。

一般に、色相においては赤が最も高く、緑が最も低いです。

まとめ

用語の意味と特徴を学習しましょう。

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