二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科1(建築計画) 問2
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科1(建築計画) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ハギア・ソフィア大聖堂(イスタンブール)は、ペンデンティヴドームを用いた大空間を特徴としたビザンチン建築である。
- ノートルダム大聖堂(パリ)は、側廊の控壁をつなぐフライングバットレスや双塔形式の正面を特徴とした初期ゴシック建築である。
- フィレンツェ大聖堂(フィレンツェ)は、頂部へと尖った二重殻の大ドームを特徴としたルネサンス建築である。
- サヴォア邸(パリ郊外ポワシー)は、中央コア部分以外に間仕切りがなく、外周部が全てガラスで覆われた住宅である。
- シドニーオペラハウス(シドニー)は、円弧のシェル群によるシンボリックな造形を特徴とした建築物である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、ハギア・ソフィア大聖堂は代表的なビザンチン建築です。
また、ビザンチン建築は東ローマ帝国にて完成した様式で、ペンデンティブドームと大空間が特徴的です。
ペンデンティブドームは、正方形平面の各辺にアーチをつくりその上に半球状のドームを形成するため架構になります。
これ以外のビザンチン建築としては、サン・マルコ大聖堂があげられます。
2、ノートルダム大聖堂はフライングバットレス、双頭形式、リブボールト、
ポインテッドアーチ、バラ窓などの特徴を持った建築物です。
フライングバットレスは高い壁面を斜めから支持する梁のことです。
これ以外の初期ゴシック建築としては、ミラノ大聖堂があげられます。
3、フィレンツェ大聖堂は高さ65mにもなる大ドームが特徴的です。
4、サヴォア邸はル・コルビュジェによる作品です。
設問の特徴は、ミース・ファン・デル・ローエによるファンズワース邸です。
コルビュジェの近代建築の5原則における水平連続窓や自由な間仕切り壁の点から、コルビュジェの作品と違うことがわかります。
5、シドニーオペラハウスは、白い半球状(PCコンクリートのシェル構造)のものが重なり合った特徴的な外観を持っています。
シドニーの海辺に建つ建物が海の景色と相まって、美しく雄大な外観をもたらしています。
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02
設問1 ハギア・ソフィア大聖堂はビザンチン建築の一つです。
41.5mの高さを持つドームはペンデンティヴドームと
呼ばれています。
設問2 ノートルダム大聖堂は初期ゴシック建築の一つです。
フライング・バットレス(飛び梁)、バラ窓、シメントリーが特徴的な建築物です。
設問3 フィレンツェ大聖堂はルネサンス建築の一つです。
石造りのドームとしては世界最大で、
ファサードにはピンクや緑の大理石が使用されています。
設問4 サヴォア邸はル・コルビジェの作品の一つです。
自身が提唱した、近代建築五原則(ピロティ・屋上庭園・自由な平面・水平連続窓・自由なファサード)を実現した建築物です。
設問5 シドニー・オペラハウスはヨーン・ウツソンの作品の一つです。
貝殻のようなファサードが印象的な建築物です。
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03
パリ郊外にあるサヴォア邸は、ル・コルビュジェによる作品で、ピロティ形式による浮遊感のある居住空間があまりに有名です。
1のハギア・ソフィア大聖堂は、イスタンブール(トルコ)に所在する教会堂建築物で、アヤ・ソフィア大聖堂と表記されることもあります。
2のノートルダム大聖堂は「フライング・バットレス」とセットで覚えておくとよいでしょう。
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