二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科3(建築構造) 問9

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問題

二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科3(建築構造) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

基礎構造及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 基礎梁の剛性を大きくすることは、不同沈下の影響を減少させるために有効である。
  • 地盤の支持力は、一般に、基礎底面の位置(根入れ深さ)が深いほど小さくなる。
  • 沖積層は、一般に、支持地盤として安定している洪積層に比べて、支持力不足や地盤沈下が生じやすい。
  • 一般の地盤において、地盤の長期許容応力度の大小関係は、岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤である。
  • 軟弱地盤等において、杭の周囲の地盤が沈下することにより、杭の周面に下向きに作用する摩擦力を「負の摩擦力」という。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。


1、不同沈下は建物に生じる力の偏りによって起こる偏った沈下のことです。
その影響を減少させるためには、偏りに耐えられるようにすることが大事になります。
そのため、基礎梁の剛性を大きくすることは力強くなることですので、不同沈下の影響を減少させるのに有効となります。
したがって正しい記述となります。

2、地盤の支持力つまり建物を支える力は、基礎底面の位置(根入れ深さ)が深いほど大きくなります。
深くなるほど土による力で押さえられるからです。
したがって誤りの記述となります。

3、沖積層は時代的に最も新しい時代において堆積したもので、それよりも昔に堆積したものが洪積層になります。
そのため洪積層に比べて沖積層は軟弱な地層になります。
沖積層は支持地盤として軟弱で支持力不足や地盤沈下が生じやすくなります。
したがって正しい記述となります。

4、地盤の長期許容応力度の大小関係は、
岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤 です。
したがって正しい記述となります。

5、負の摩擦力とは、軟弱地盤等において杭の周囲の地盤が沈下することにより、杭の周面に下向きに作用する摩擦力のことです。
したがって正しい記述となります。

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02

正解は2です。


1、不同沈下の影響を減少させるためには、基礎梁の剛性を大きくするか、水平方向に連続した壁を設けることが有効です。
したがって正しい記述となります。

2、直接基礎の場合、基礎の根入れ深さが深いほど地盤の支持力が大きくなります。
したがって誤った記述となります。

3、沖積層は地質学的に最も新しい地層で、土層は比較的軟弱なため、支持力不足や地盤沈下が生じやすいです。
したがって正しい記述となります。

4、地盤の長期許容応力度の大小関係は、「岩盤 > 密実な砂質地盤 > 粘土質地盤」となります。
したがって正しい記述となります。

5、軟弱地盤等において、杭の周囲の地盤が沈下することにより、杭の周面に下向きに作用する摩擦力を「負の摩擦力」といいます。沖積粘土層の軟弱地盤が圧密沈下するような場合に発生します。
したがって正しい記述となります。

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03

正解は2

地盤の支持力は、基礎底面の位置(根入れ深さ)が
深いほど、大きく(強固に)なります。よって、誤りです。

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