二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科1(建築計画) 問6

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問題

二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科1(建築計画) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 湿り空気の質量は、乾燥空気の質量と水蒸気の質量との和である。
  • 乾球温度が同じであれば、乾球温度と湿球温度との差が大きいほうが、相対湿度は高い。
  • 絶対湿度を変えずに、空気を加熱すると、その空気の相対湿度は低くなる。
  • 絶対湿度を変えずに、空気を加熱・冷却しても、その空気の水蒸気圧は変化しない。
  • 湿球温度は、乾球温度よりも高くなることはない。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.正しいです。

  乾き空気と水蒸気の混合物のことを湿り空気といいます。 

2.間違いです。

  乾球温度と湿球温度が同じとき、相対湿度は100%となり、

  乾球温度と湿球温度の差が広がるほど相対湿度は低くなっていきます。

 

3.正しいです。

  絶対湿度が一定の場合、温度が上昇するほど相対湿度は低くなります。

 

4.正しいです。

  絶対湿度は気温(乾球温度)に左右されません。

  よって水蒸気圧も変化することはありません。 

5.正しいです。

  湿球温度は最大で乾球温度と同じ数値です。 

  湿球温度が乾球温度より高くなることはありません。

*2~5の問題は空気線図から読み取れる問題となっています。

空気線図の乾球温度、湿球温度、絶対湿度、相対湿度の関係を理解するようにしましょう。

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02

1 〇

問題文の通りです。空気の中に気体と水蒸気が入っていて、それを和したものが空気質量になります。

2 ×

乾球と湿球の温度差が大きければ大きいほど空気は乾燥しており、差が小さければ湿度が高い状態となります。

差が大きい方が相対湿度が高いという表記は間違いです。

3 〇

乾球温度が大きくなればなるほど湿度の絶対許容量は増加します。

絶対湿度(湿気の量)を変えずに温度だけ上げたため、相対湿度は下がります

4 〇

湿度の絶対量が変わっていないので、空気の温度が変わってもその量自体は変わりません。

コップの大きさ(温度)が変わっても、中に入っている水の量(水蒸気圧)は変わらない。というイメージです。

5 〇

乾球温度とは普通の温度計、湿球温度とは温度計に湿った布を巻いたものとなります。

水がついているものを巻いているので、その水分が蒸発するときに熱を奪っていきます。

その奪う度合いで温度差が生まれます。湿度100%になり水分が蒸発できなくなった時に、乾球温度=湿球温度となります。

逆に差が大きいと、布に含まれている水がどんどん大気中に放出されている為、その際に奪う熱により湿球温度は下がります。

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