二級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科1(建築計画) 問1
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問題
二級建築士試験 令和5年(2023年) 学科1(建築計画) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 唐招提寺金堂(奈良県)は、和様の建築様式で、一重、寄棟造りであり、前面1間を吹放しとしている。
- 銀閣と同じ敷地に建つ東求堂(とうぐどう)(京都府)は、書院造りの先駆けであり、四室のうちの一室は同仁斎(どうじんさい)といわれ、四畳半茶室の最初と伝えられている。
- 伊勢神宮内宮正殿(三重県)は、神明造りの建築物であり、式年遷宮によって造替が続けられている。
- 浄土寺浄土堂(兵庫県)は、阿弥陀三尊を囲む四本の柱に太い繁虹梁(つなぎこうりょう)が架かり、円束と挿肘木による組物が支える大仏様の建築物である。
- 三仏寺投入堂(鳥取県)は、修験の道場として山中に営まれた三仏寺の奥院であり、岩山の崖の窪(くぼ)みに建てられた日吉造りの建築物である。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題は、日本の歴史的建築物に関する知識を問うものです。
ポイントは、各建築物の建築様式やその特徴に対する正確な知識を持っているかどうかです。
建物の名称とその地域、時代背景、建築様式をまず整理し、それぞれの建築物の具体的な構造や特徴を覚え、他の建物と混同しないように注意しましょう。
この選択肢は適当です。
唐招提寺金堂は、奈良時代に建立された和様建築であり、一重の寄棟造り、前面1間が吹放しの構造です。
和様の特徴として、シンプルで構造が明快な造りが多いのもこの記述に当てはまります。
この選択肢は適当です。
東求堂は、銀閣寺の敷地内に建てられた建物で、室町時代の書院造りの代表例です。
また、内部の四室のうち、「同仁斎」という部屋は日本最古の四畳半茶室とされ、茶道の歴史においても重要な要素となっています。
この選択肢は適当です。
伊勢神宮内宮正殿は、神明造りと呼ばれる日本古来の神社建築様式で、式年遷宮によって20年ごとに建て替えられています。
この伝統は1300年以上も続いています。
この選択肢は適当です。
浄土寺浄土堂は、鎌倉時代に建てられた大仏様(だいぶつよう)の建築です。
阿弥陀三尊像を囲む柱に、太い繁虹梁(つなぎこうりょう)を架け、円束(えんづか)と挿肘木(さしひじき)を使った組物で支えています。
この選択肢は不適当です。
三仏寺投入堂は、鳥取県にある崖の窪みに建てられた建築物で、修験道の修行の場となっています。
しかし、「日吉造り」という建築様式は神社建築に使われるもので、投入堂には適用されていません。
この問題では、日本の歴史的建築物の建築様式や特徴についての知識が問われています。
投入堂は特定の様式に分類されない独自の建築であり、「日吉造り」としている点が誤りでした。
正確な建築様式の理解と、建物ごとの歴史的背景を把握することがポイントです。
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