二級建築士 過去問
令和5年(2023年)
問2 (学科1(建築計画) 問2)
問題文
建築物とその設計者との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
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問題
二級建築士試験 令和5年(2023年) 問2(学科1(建築計画) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
建築物とその設計者との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
- 国立京都国際会館 ―――― 大谷幸夫
- 広島平和記念資料館 ――― 村野藤吾
- 東京文化会館 ―――――― 前川國男
- 塔の家 ――――――――― 東孝光
- 住吉の長屋 ――――――― 安藤忠雄
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、日本の著名な建築家とその代表作の組み合わせについての知識を問うものです。
特定の建築物が誰によって設計されたのか、各建築家の作風や設計哲学を理解しておくと、問題解答の際に役立ちます。
時代背景や建築物の特徴から設計者を連想できるようにするとよいでしょう。
この選択肢は適当です。
国立京都国際会館は、大谷幸夫によって設計された建築物です。
1966年に完成し、国際会議を開催するための施設として知られています。
特徴的な折り紙のような屋根形状が印象的で、モダニズムの影響を強く受けています。
この選択肢は不適当です。
広島平和記念資料館は、村野藤吾ではなく、丹下健三によって設計されました。
丹下健三は戦後日本の復興を象徴する建築家であり、1955年にこの資料館を設計し、平和と戦争の歴史を象徴する重要な建物です。
この選択肢は適当です。
東京文化会館は前川國男によって設計されました。
1961年に完成し、東京都の上野公園に位置する文化施設です。
前川はモダニズム建築を代表する建築家の一人であり、ル・コルビュジエの弟子として知られています。
この選択肢は適当です。
塔の家は東孝光が1966年に設計した個人住宅で、東京に建てられました。
都市の狭小地に建設されたこの住宅は、限られたスペースを最大限に活用するために工夫されたデザインが特徴で、日本の都市住宅設計の先駆的な例です。
この選択肢は適当です。
住吉の長屋は、安藤忠雄が1976年に設計した住宅で、彼の代表作の一つです。
コンクリート打ち放しのシンプルなデザインと、内部空間に大胆な中庭を設けた配置が特徴的です。
安藤の「建築は生活に対する挑戦である」という設計哲学が反映された作品です。
この問題は、日本の近代建築における著名な建築家とその代表作の組み合わせを理解しているかを問う問題です。
今回の問題では、広島平和記念資料館を村野藤吾と誤って組み合わせている選択肢が誤りでした。
正しい設計者は丹下健三であり、戦後復興の象徴的な建物を設計しました。
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02
これは、日本の近代建築家とその作品についての問題です。
建築家とその作品を結び付けて覚えましょう!
この選択肢は、「〇」です。
国立京都国際会館は、大谷幸夫(おおたにさちお)の設計です。
1966年に京都に設立された国会議施設です。
大谷幸夫は東京出身で、東京大学の大学院では、
丹下健三の研究室に入り、助手として活躍していたそうです。
この選択肢は、「✕」です。
広島平和記念資料館は、丹下健三(たんげけんぞう)の設計です。
1955年竣工の、鉄筋コンクリート造の建物です。
丹下健三は、海外でも活躍しており、
「世界のタンゲ」と呼ばれていました。
※村野藤吾(むらのとうご)は、モダニズム建築で有名な建築家で、
世界平和記念聖堂や新歌舞伎座などを手掛けました。
この選択肢は、「〇」です。
東京文化会館は、前川國男(まえかわくにお)の設計です。
この建物は、東京開都500年を記念して、
1961年に東京の上野公園に設立されました。
前川國男は、ル・コルビジュエの元で学び、
日本のモダニズム建築を発展させました。
この選択肢は、「〇」です。
塔の家は、東孝光(あずまたかみつ)の設計です。
1966年に東京の渋谷区に建てられました。
コンクリート造で、地上5階+地下1階の建物です。
東孝光は、打ち放しコンクリートや狭小住宅の先駆者として、
多くの作品を手がけました。
この選択肢は、「〇」です。
住吉の長屋は、安藤忠雄(あんどうただお)の設計です。
1976年に建てられた、中庭が特徴の鉄筋コンクリート造の建物です。
安藤忠雄は大阪出身で、独創的な設計が得意な建築家です。
建築家の名前と建物の名称を反復して覚えていきましょう!
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