クレーン・デリック運転士の過去問
令和3年(2021年)4月
クレーン及びデリックに関する知識 問4
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和3年(2021年)4月 クレーン及びデリックに関する知識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
クレーンの機械要素に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- フランジ形たわみ軸継手は、流体を利用したたわみ軸継手で、二つの軸のずれや傾きの影響を緩和するために用いられる。
- はすば歯車は、歯が軸につる巻状に斜めに切られており、平歯車より減速比を大きくできるが、動力の伝達にむらが多い。
- ローラーチェーン軸継手は、たわみ軸継手の一種で、2列のローラーチェーンと2個のスプロケットから成り、ピンの抜き差しで両軸の連結及び分離が簡単にできる。
- リーマボルトは、ボルト径が穴径よりわずかに小さく、取付け精度は良いが、横方向にせん断力を受けるため、構造部材の継手に用いることはできない。
- 歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあると円滑に動力を伝えることができない。
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この過去問の解説 (1件)
01
選択肢1は誤りです。
フランジ形たわみ軸継手は、二枚の円盤(フランジ)を重ね合わせてボルトで固定したものであり、流体は使用されておりません。
ボルトをゴムに通して固定するため、たわみに強い構造になっています。
構造のよく似た「フランジ型固定軸継手」もあり、こちらはボルトをゴムに通さず固定します。
流体が使用されている継手は「流体継手」という全く別のもので、流体クラッチとも呼び、おもに自動車や航空機に利用されています。
選択肢2は誤りです。
はすば歯車は動力の伝達にむらが少なく、平歯車に比べて音が静かになることが特徴です。
選択肢3は正しく、選択肢文の通りです。
選択肢4は誤りです。
リーマボルトはボルト径が穴径よりわずかに大きく、横方向の力をせん断力として受けるため、大きな力に耐えることができるので、継手の固定用として広く使用されています。
選択肢5は誤りです。
歯車形軸継手の外歯車に施してあるクラウニングは、軸の中心線のずれや傾きが生じても円滑に動力を伝える効果があります。
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