クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)4月
関係法令 問12
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)4月 関係法令 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
クレーンに係る作業を行う場合における、つり上げられている荷の下への労働者の立入りに関する記述として、法令上、違反とならないものは次のうちどれか。
- 動力下降以外の方法によって荷を下降させるとき、つり上げられている荷の下へ労働者を立ち入らせた。
- つりチェーンを用いて、荷に設けられたアイボルトを通して、1箇所に玉掛けをした荷がつり上げられているとき、つり上げられている荷の下へ労働者を立ち入らせた。
- つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき、つり上げられている荷の下へ労働者を立ち入らせた。
- 複数の荷が一度につり上げられている場合であって、当該複数の荷が結束され、箱に入れられる等により固定されていないとき、つり上げられている荷の下へ労働者を立ち入らせた。
- 磁力により吸着させるつり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき、つり上げられている荷の下へ労働者を立ち入らせた。
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この過去問の解説 (1件)
01
クレーン作業において、つり上げられた荷の下に労働者が立ち入ることは、労働災害を防ぐために原則として禁止されています。ただし、法令上特定の条件で立ち入りが許される場合もあります。以下、各選択肢について解説します。
この記述は違反です。動力下降以外の方法を使用していても、つり上げられている荷の下への立ち入りは原則として禁止されています。
この記述は違反ではありません。アイボルトが適切に設けられ、つりチェーンで1箇所に玉掛けされている場合は、荷が安定しているとみなされるため、荷の下への立ち入りが特例として許可される場合があります。
この記述は違反です。つりクランプ1個では荷が十分に固定されていないため、落下の危険性が高く、荷の下への立ち入りは認められません。
この記述は違反です。複数の荷が結束や箱詰めなどで固定されていない場合、荷が落下する危険が高いため、荷の下への立ち入りは禁止されています。
この記述は違反です。磁力吸着のつり具は、停電や吸着力の低下により荷が落下するリスクがあるため、荷の下への立ち入りは許可されません。
ポイントとしては、つり荷の安定性が最優先で荷が不安定である場合は、つり荷の下への立ち入りは絶対に避ける必要があります。アイボルトや適切な玉掛けが行われた特例の場合でも、作業環境やリスクを十分確認し、慎重な作業が必要です。
クレーン作業において、安全基準を理解し、現場で徹底することが重要です。
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