建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問118 (給水及び排水の管理 問118)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問118(給水及び排水の管理 問118) (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 事務所の用途に使用する建築物において、給湯量の設計値は、30L/(人・日)程度である。
  • ガス瞬間湯沸器の能力で1号とは、流量1L/minを25°C上昇させる能力をいう。
  • 中央式給湯設備の場合の給湯温度は、ピーク使用時においても55°C以上が望ましい。
  • ステンレス鋼管において単式の伸縮継手を用いる場合、設置間隔は20m程度である。
  • 貯蔵式湯沸器は、90°C以上の高温湯が得られ、飲用として利用される。

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この過去問の解説 (1件)

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正解は、「事務所の用途に使用する建築物において、給湯量の設計値は、30L/(人・日)程度である。」です。

 

この問題は、給湯設備に関する設計基準や機器特性に関するものです。

用途別の給湯量、ガス瞬間湯沸器の能力表示、中央式給湯の望ましい温度、

ステンレス管の伸縮対策、貯蔵式湯沸器の特性など様々です。

数値をしっかりおさえましょう。

選択肢1. 事務所の用途に使用する建築物において、給湯量の設計値は、30L/(人・日)程度である。

不適当です。事務所用途では給湯の使用頻度が低く、

主に手洗いや茶湯程度に限られるため、

設計給湯量は10〜20L/(人・日)が一般的です。

30Lは病院や宿泊施設など高頻度利用の施設に近く、

事務所としては過大な設定です。

選択肢2. ガス瞬間湯沸器の能力で1号とは、流量1L/minを25°C上昇させる能力をいう。

正しいです。ガス瞬間湯沸器の「1号」とは、1分間に1Lの水を25℃加熱する能力を示します。

例えば、10号機なら1分間に10Lの水を25℃上昇させる能力があります。

これは給湯器の選定や設計時に必要な湯量を見積もる時の基準になります。

選択肢3. 中央式給湯設備の場合の給湯温度は、ピーク使用時においても55°C以上が望ましい。

正しいです。中央式給湯設備では、多人数が同時に使用するため、

ピーク時でも安定した温度供給が重要です。

55°C以上の給湯温度を確保することで、洗浄や衛生面に支障が出ず、

快適な利用が可能となります。

温度低下は苦情や衛生リスクにつながりますので、気をつけましょう。

選択肢4. ステンレス鋼管において単式の伸縮継手を用いる場合、設置間隔は20m程度である。

正しいです。ステンレス鋼管は熱膨張率が高いため、

温度変化による伸縮を吸収する必要があります。

単式の伸縮継手を用いる場合、管の変形や応力集中を防ぐために、

設置間隔は約20mが目安になります。

これは安全性と耐久性を確保するための設計基準です。

選択肢5. 貯蔵式湯沸器は、90°C以上の高温湯が得られ、飲用として利用される。

正しいです。貯蔵式湯沸器は、あらかじめ水をタンク内に貯めて加熱する方式であり、

90°C以上の高温湯を安定して供給できるのが特徴です。

高温により殺菌効果も期待できるため、衛生面での信頼性が高く、

飲用にも適しています。

特にオフィスや施設などで、茶やコーヒーの調理用として、

利用されるケースが多くあります。

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