建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問127 (給水及び排水の管理 問127)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問127(給水及び排水の管理 問127) (訂正依頼・報告はこちら)

排水配管及び通気配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 通気立て管の上部は、最高位の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置で、伸頂通気管に接続する。
  • 排水横管に設置する通気管は、排水管断面の垂直中心線上部から45°以内の角度で取り出す。
  • 飲料用貯水槽の間接排水管の排水口空間は、最小150mmとする。
  • 排水立て管のオフセット部の上下600mm以内には、排水横枝管を設けてはならない。
  • 管径125mmの排水横管の最小勾配は、1/200である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「管径125mmの排水横管の最小勾配は、1/200である。」です。

 

この問題は、排水・通気配管に関する設計基準の正誤に関するものです。

通気立て管や排水立て管の接続条件、オフセット部の取り扱い、

排水横管の勾配基準などがテーマです。

数字を丸覚えせず、設計の理由をきちんと押さえることが重要です。

選択肢1. 通気立て管の上部は、最高位の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置で、伸頂通気管に接続する。

正しいです。通気立て管は、排水系統内の圧力変動を防ぐために設けられます。

150mm以上高い位置に接続することで、

器具への逆流や臭気の侵入を防ぎ、

通気機能を安定的に確保できます。

選択肢2. 排水横管に設置する通気管は、排水管断面の垂直中心線上部から45°以内の角度で取り出す。

正しいです。通気管は排水管の上部から取り出すことで、

排水流による通気管への汚水混入を防ぎます。

45°以内の角度で接続することで、

空気の流れを妨げず、通気性能を確保しつつ衛生的な配管が可能です。

選択肢3. 飲料用貯水槽の間接排水管の排水口空間は、最小150mmとする。

正しいです。飲料水と排水との直接接触を防ぐため、

間接排水には空間(エアギャップ)を設けます。

150mm以上の空間を確保することで、

逆流やサイフォン作用による汚染リスクを回避します。

水質保全と衛生管理の観点から重要です。

選択肢4. 排水立て管のオフセット部の上下600mm以内には、排水横枝管を設けてはならない。

正しいです。オフセット部は流速や圧力が変化しやすく、

排水の流れが不安定になる箇所です。

その上下600mm以内に横枝管を設けると、

排水の逆流や通気障害のリスクがあるため、

設置を避けることが求められます。

選択肢5. 管径125mmの排水横管の最小勾配は、1/200である。

不適当です。排水横管の最小勾配は、管径に応じて建築設備設計基準などで定められています。

管径125mmの場合、最小勾配は通常1/150であり、

1/200では排水流速が不足し、滞留や閉塞のリスクが高まります。

適切な勾配を確保することで、衛生的かつ効率的な排水が可能になります。

参考になった数0