建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問83 (空気環境の調整 問83)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問83(空気環境の調整 問83) (訂正依頼・報告はこちら)
- 床衝撃音に対する遮音等級は、値が小さいほど遮音性能が優れている。
- 複層壁の場合、共鳴によって音が透過することがある。
- 軽量床衝撃音は、床仕上げ材を柔らかくすることで軽減できる。
- 複数の断面仕様の異なる部材で構成される壁の透過損失は、最も透過損失の大きい構成部材の値を用いる。
- 重量床衝撃音は、床躯(く)体構造の質量や曲げ剛性を増加させることで軽減できる。
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この過去問の解説 (1件)
01
不適当な記述は「複数の断面仕様の異なる部材で構成される壁の透過損失は、最も透過損失の大きい構成部材の値を用いる。」です。
床衝撃音の遮音性能を示す等級(L値)は、小さいほど性能が高く、衝撃音が伝わりにくいことを意味します。
例えば、L-40よりL-30の方が遮音性能が優れます。
複層構造の壁では、特定の周波数で共鳴現象が発生し、その周波数の音が透過しやすくなることがあります。
これは「コインシデンス効果」とも呼ばれ、遮音対策が必要です。
軽量床衝撃音(椅子を引く音やスプーンを落とす音など)は、クッション性のある床材を使用すると軽減されます。
例えば、カーペットやクッション材を敷くと効果があります。
遮音性能は、壁全体の構造によって決まるため、一部分の高い遮音性能だけでは不十分です。
透過損失が小さい部分(遮音性の低い部分)が音の漏れやすい経路となり、全体の遮音性能を決定します。
したがって、「最も透過損失の大きい部材の値を用いる」という記述は誤りです。
重量床衝撃音(飛び跳ねた時のドスンという音など)は、床の質量を増やしたり、剛性を高めたりすることで低減できます。
例えば、コンクリートの厚みを増やしたり、防振構造を採用することで効果があります。
「複数の断面仕様の異なる部材で構成される壁の透過損失は、最も透過損失の大きい構成部材の値を用いる。」は誤りです。
遮音性能は、壁全体の構成によって決まり、一部の高い遮音性能では全体の性能を保証できません。
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