建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問84 (空気環境の調整 問84)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問84(空気環境の調整 問84) (訂正依頼・報告はこちら)

振動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 空気調和機による振動は、定常的で変動が小さい。
  • 風による建物の振動は、不規則である。
  • 環境振動で対象とする周波数の範囲は、鉛直方向の場合、1〜80Hzである。
  • 不規則かつ大幅に変動する振動のレベルは、時間率レベルで表示する。
  • 防振溝は、溝が深いほど、また、溝が振動源に近いほど効果が大きい。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「風による建物の振動は、不規則である。」です。

 

この問題は、振動に関するものです。

環境振動は建築物や居住空間における快適性・安全性の評価に重要です。

空調機や機械振動は定常的で周波数も一定ですが、

風や交通など自然起因の振動は不規則で大きく変動します。

選択肢1. 空気調和機による振動は、定常的で変動が小さい。

正しいです。定常的で変動が小さく、周波数・振幅とも比較的安定しています。

設計段階での防振対策や遮音材選定に活用できます。

選択肢2. 風による建物の振動は、不規則である。

 不適当です。風は不規則に変動しますが、

建物の振動は構造物の固有振動数や減衰特性により、

ある程度規則的な応答を示します。

特に共振が起きる場合、振動は周期的かつ予測可能な形で現れます。

選択肢3. 環境振動で対象とする周波数の範囲は、鉛直方向の場合、1〜80Hzである。

正しいです。鉛直方向は1~80Hzが対象で、

人体への影響評価や快適性評価の指標になります。

選択肢4. 不規則かつ大幅に変動する振動のレベルは、時間率レベルで表示する。

正しいです。不規則かつ大幅に変動する振動の評価には、

時間率レベル(%時間で超える振動レベル)が用いられます。

これは瞬間的なピークではなく、一定時間内の振動強度を統計的に示す指標であり、

快適性や安全性の評価に適しています。

選択肢5. 防振溝は、溝が深いほど、また、溝が振動源に近いほど効果が大きい。

正しいです。溝は深いほど、振動源に近いほど効果が大きく、

設計段階で振動減衰を考慮した配置が求められます。

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