建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問131 (給水及び排水の管理 問131)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問131(給水及び排水の管理 問131) (訂正依頼・報告はこちら)

排水通気配管方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • ループ通気管は、最上流の器具排水管が排水横枝管に接続する点のすぐ下流から立ち上げ、通気立て管に接続する。
  • 結合通気管は、高層建築物でブランチ間隔10以上の排水立て管において、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに設ける。
  • ループ通気方式において、大便器及びこれと類似の器具が8個以上接続される排水横枝管には、逃し通気管を設ける。
  • 伸頂通気方式において、排水横主管の水平曲がりは、排水立て管の底部より3m内に設けてはならない。
  • 排水横管から通気管を取り出す場合、通気管は、排水管断面の水平中心線から30°以内の角度で取り出す。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「排水横管から通気管を取り出す場合、通気管は、排水管断面の水平中心線から30°以内の角度で取り出す。」です。

 

この問題は、排水通気配管方式に関するものです。

排水通気配管方式は、排水の流れと臭気防止を両立させる設計が求められます。

ループ通気、結合通気、伸頂通気方式など、

各方式に適した通気管の配置や角度が規定されています。

通気管は水平中心線から垂直に近い角度で接続するのが適正です。

排水性能確保の基本を覚えましょう。

選択肢1. ループ通気管は、最上流の器具排水管が排水横枝管に接続する点のすぐ下流から立ち上げ、通気立て管に接続する。

正しいです。ループ通気管は、器具排水管が排水横枝管に接続する直後の下流から立ち上げ、

通気立て管に接続することで、排水時の負圧による封水破壊を防ぎます。

器具ごとの通気管設置を省略でき、

複数器具に対応可能な合理的な通気方式として、

広く用いられています。

選択肢2. 結合通気管は、高層建築物でブランチ間隔10以上の排水立て管において、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに設ける。

正しいです。結合通気管は、高層建築物の排水立て管において、

ブランチ間隔が10以上ある場合に、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに、

設ける必要があります。これにより、通気不足による排水不良や封水破壊を防ぎ、

高層排水系の安定運転を確保します。

選択肢3. ループ通気方式において、大便器及びこれと類似の器具が8個以上接続される排水横枝管には、逃し通気管を設ける。

正しいです。ループ通気方式では、大便器などの排水負荷が大きい器具が、

8個以上接続される場合、排水横枝管に逃し通気管を設ける必要があります。

これにより通気量を補い、排水時の圧力変動を緩和して、

封水の保持と排水性能の安定化を図ります。

選択肢4. 伸頂通気方式において、排水横主管の水平曲がりは、排水立て管の底部より3m内に設けてはならない。

正しいです。伸頂通気方式では、排水横主管の水平曲がりを排水立て管の底部から、

3m以内に設けてしまうと、排水流速の急変による圧力変動が、

通気系に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、3m以上離して設けることが望ましく、通気性能が安定にします。

選択肢5. 排水横管から通気管を取り出す場合、通気管は、排水管断面の水平中心線から30°以内の角度で取り出す。

不適当です。排水横管から通気管を取り出す場合、

通気管の取り出し角度は、

排水管断面の水平中心線から45°以内が正しい規定です。

30°以内では角度が狭すぎて、

通気効果が不十分になる可能性があります。

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