建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問177 (ねずみ、昆虫等の防除 問177)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問177(ねずみ、昆虫等の防除 問177) (訂正依頼・報告はこちら)

殺虫剤・殺鼠(そ)剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 昆虫の変態等の生理的な変化に影響を与え、その他の生物に影響が小さい薬剤が防除に利用されている。
  • 有効成分の毒性と安全性は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律によって定められた基準によりチェックされている。
  • 毒薬に該当する衛生害虫用の殺虫剤はない。
  • ある殺虫剤の毒性がヒト又は動物と昆虫の間であまり変わらないことを、選択毒性が高いと表現する。
  • 薬剤の安全性は、毒性の強弱や摂取量等によって決まる。

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この過去問の解説 (1件)

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正解は、「ある殺虫剤の毒性がヒト又は動物と昆虫の間であまり変わらないことを、

選択毒性が高いと表現する。」です。

 

この問題は、殺虫剤・殺鼠(そ)剤に関するものです。

殺虫剤・殺鼠剤は対象生物への選択毒性を重視し、

安全性と有効性のバランスが求められます。

選択毒性が高いとは、対象生物に特異的に効くことを意味し、

ヒトや他動物への影響が少ない場合に成立します。

選択肢1. 昆虫の変態等の生理的な変化に影響を与え、その他の生物に影響が小さい薬剤が防除に利用されている。

正しいです。昆虫の変態や代謝に特異的に作用する薬剤は、

防除対象以外への影響が少なく、環境中での安全性が高いです。

農業や建築物防除に応用されます。

選択毒性が高く、標的外生物へのリスクを低減できるため、

環境衛生上も望ましいです。

選択肢2. 有効成分の毒性と安全性は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律によって定められた基準によりチェックされている。

正しいです。薬事法や関連法規に基づき、

安全性、毒性、有効性が確認されています。人や動物への影響が評価され、

環境中の残留性や分解性も検討されています。

承認される薬剤は科学的根拠に基づき管理されています。

選択肢3. 毒薬に該当する衛生害虫用の殺虫剤はない。

正しいです。衛生害虫用の市販殺虫剤は、

毒薬指定ではなく農薬や一般薬剤に分類されます。

人体への影響は規制基準内で安全に使用できるよう管理されています。

毒性表示や使用上の注意が必須です。

選択肢4. ある殺虫剤の毒性がヒト又は動物と昆虫の間であまり変わらないことを、選択毒性が高いと表現する。

不適当です。毒性がヒト・動物と昆虫でほぼ同等の場合、

選択毒性は低いです。

標的外生物への影響が大きく、防除に適しません。

選択毒性は高いほど安全性が高くなります。

選択肢5. 薬剤の安全性は、毒性の強弱や摂取量等によって決まる。

正しいです。薬剤のリスクは毒性や使用量、曝露経路、環境条件で決まります。

低用量や局所使用では安全性が確保されます。

ラベルや使用方法に従うことが、事故防止に重要です。

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