建築物環境衛生管理技術者（ビル管理士） 過去問
第50回（令和2年度（2020年））
問51 (空気環境の調整 問51)

吹出気流（送風）は勢いよく空気が移動するのに対し、吸込気流（吸引）は周囲から空気をゆっくり集める性質があります。そのため、吸込気流は影響範囲が限られ、吹出気流ほど遠方には及びません。この記述は適切ではありません。

自由噴流では、吹き出した空気が周囲の空気と混ざりながら徐々に速度を落としていきます。速度が一定値まで低下する距離を「到達距離」と呼ぶため、これは正しいです。

自由噴流では、吹出口を出た直後はまだ周囲の空気との混合が少なく、中心軸の速度はほぼ変わりません。したがって、この記述は正しいです。

自由噴流の速度は、吹出口から離れるほど減少し、距離に反比例する関係で減衰することが知られています。これは正しいです。

吸込気流は、空気を特定の方向に勢いよく動かす吹出気流とは異なり、周囲の空気を広い範囲から集めるため、明確な方向性がありません。これは正しいです。